「ラーメン二郎」の出店戦略~店舗開発の観点でラーメン二郎に迫る~
ご紹介した無料ツールでの商圏分析を実践します。ラーメン二郎の店舗網を出店戦略という観点から見るとどうなるか?競合店と比較してみると?を解説します。
ご紹介した無料ツールでの商圏分析を実践します。ラーメン二郎の店舗網を出店戦略という観点から見るとどうなるか?競合店と比較してみると?を解説します。
競合調査で一番知りたいのは競合店の売上や客数。正確に調べられない場合もある程度推計する方法を持っておくことが必要。簡単にできる方法を一つご紹介します。
相模原市緑区はリニアの駅ができる橋本駅があり、40の塾が存在し、中央区、南区と同様に橋本駅周辺に35%が集中しています。中には橋本高等予備校という橋本で40年以上の歴史を誇る予備校も。学習塾の出店と公立中学校の立地とは相関があまりないことが分かります。
相模原市南区は小田急線と江ノ島線が合流する相模大野駅があり、中央区に比べて中心地がはっきりしています。学習塾は59件ありますが、その出店は、激戦区が相模大野駅近接の相模大野3丁目と7丁目で南区全体の25%弱の14店舗が集中しています。
相模原市中央区では、臨海セミナーをはじめとする大手塾が主要駅の周辺に集中しています。駅周辺以外の激戦区での出店は地元系の塾が中心で、上溝バイパスと相模川に挟まれた工場や工業団地が目立つ地域であることが分かります。一方、出店の空白領域もあります。
相模原市に注目すると、学習塾の“局地戦”商圏は小さいことが考えられ、自治体別店舗数データでは分析が大雑把すぎます。区別店舗数は中央区69件、南区59件、緑区42件等。まだ解像度が低いので、顕微鏡の倍率を上げるように、各区の中の地区別の店舗数を調べてみます。
臨海セミナーの教室拡大の軌跡を振り返る際の視点・観点を共有します。学習塾は対象生徒の年齢が低くなるにつれ個々の教室の商圏は狭くなります。授業料を払う人と実際に授業を受ける人が異なる点が教育サービスの特徴で、狭い地域での競合も激しくなりがちです。
要因が自社店舗<競合店舗の場合はマイナスに影響しますが、逆の場合影響は受けにくいと考えるべきです。要因には座席数、接客要員人数など店舗の供給能力に関するものや立地も含まれます。競合を考える場合、数だけでなく規模や立地等の性質も評価してください。
同じ業種の店舗が周囲に全くない場合は安全か?飲食業態では休日の広域繁華街で周囲に競合店舗がある方が繁忙時間売上が上がる傾向がありました。サービス業種で周囲に競合店がない地域では利用習慣がなく売上が厳しい場合も。ある程度共存企業も必要そうです。
自社店舗顧客の物理的な行動と関連が強そうな他の業界のテナントを洗い出すのは有意義です。同じフロアや至近距離にこうした店舗が“あるかないか”を確認し、“ある”グループは“ない”グループに比べ売上が高い傾向が読み取れれば、売上に影響していると考えて良いです。
「店舗の近くにあるものの有無」は誰が見ても変わらない内容で、積極的に予測に含めたい。近距離に駅がある店舗の売上が高くなるなら、駅は売上にプラスに作用すると考えられます。ただし逆に作用することも。業種・業態・企業により様々なケースが考えられます。
自社店舗と相性の良い/良くないテナントや施設がないか?それが同じ商業施設内や店舗から一定の距離にないか?競合店の有無、店舗が商業施設のメイン入り口フロアにないか?等「あるかないか」の二者択一でとらえられる店舗周辺環境は、売上予測の重要な要因です。
市場規模から最大どの程度の売上が期待できる市場かを説明⇒それを基準に物件周辺環境が自社に良い要因を含んでいるかを考慮して金額を調整⇒物件の立地や建物構造の機会点と問題点を加味してさらに調整⇒という順序による説明は、聴く側の頭にすんなり入るものです。
市場規模の次に加える数字には、市場規模に関連する要因は含めないでください。同じような関連の仕方をする数字は2つも要らない。売場面積は含めるべきです。市場の量ではなく質を示す情報があれば含めたい。競争環境、自社の立地や物件構造も加味したいところです。
広島市中心部ではタリーズの市場プレゼンスが高くなりました。広島市中区だけでも7店舗あり、対するスターバックスは3店舗だけで10年以上前と変わらず。この状況を踏まえて観光地の厳島神社参道に出店しているのを見ると、おめでたい会社だなと思えてしまいます。
広島にいると覚えてしまう地元企業小柴クリーニング 。広島市内だけで約70店舗あり、岡山県内2店舗を除き広島県内に店舗を集中。コインランドリー、クリーニング関連の店舗を増やす企業が多い中、このような特定地域に集中する企業の存在は、出店するなら要確認です。
北海道産地直送センターが北海道北広島市に初の直売所『産直市場』を開業するそうです。北海道の新鮮な食材が一か所で買え、地方配送もしてくれます。札幌と新千歳空港の中間に位置しており、車で寄るのに便利なところです。
コンビニ市場は飽和状態といわれ、全体の売上は増えないでしょう。今後何が起こるか?企業間の売上食い合いです。先行する2社は要所でない店舗が目立ち、今後要所にセブンイレブンが出店してくる。飽和する市場で数店で挟んでつぶす出店はセブンイレブンのお家芸です。
日本の人口はインドの10/1でカレーを食べる頻度も低い。高賃料高エリアは競合がおり、賃料が安いエリアは集客できません。インドの感覚でカレー専門店を出店すると大変なことになるようです。
3年前、ある道路わきにファミリーマートがありました。付近にコンビニはなく道路を挟んでドラッグストアが1件あるくらいの場所でした。その秋、少し行った川の先にセブン-イレブンがオープンしました。となりにはコメダ珈琲もオープンし辺り一帯が活気づきました。
昨日、新規出店をどのように進めるかを考える際には、大きく分けて2つの考え方があるというお話をしました。一つは、自社が未出店のエリア、市場ポテンシャルがまだ残っているエリアを狙って出店するという考え方で […]
日本の総人口は1億2千万台ですが、この数字は減少傾向にあります。 2006年だったと思いますが、日本の人口が減少に転じたという新聞記事を朝読んで大きなショックを受けました。“これまでの考え方”が通用し […]
『イオンモール木更津』に関する消費者行動データ速報 福徳社では、開業時に話題性の高かった首都圏大型商業施設につき、開業後1年以上を経過した現時点でどの程度消費者の日常的購買行動に定着したかを消費者行動 […]
福徳社では、開業時に話題性の高かった首都圏大型商業施設につき、開業後1年以上を経過した現時点でどの程度消費者の日常的購買行動に定着したかを消費者行動から検証する独自リサーチ『商業施設利用実態調査201 […]
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もしもあなたがコンビニエンスストアを開業するとしたら?【演習問題】 では早速、昨日の問題を解説します。 新たにオフィスビル2棟が開発された地域で、A社はオフィスビルaにコンビニエンスストア1号店を開店 […]
昨日の続きです。では、各エリアが健康か病気かを判断するのに必要なことは何でしょうか? それは、健康な状態と病気の状態を定義すること、そして、二つの状態を区別するために用いることが可能な客観的な数値を把 […]
限られたアウトレット利用者を激しく奪い合う現状が明らかに 「調査結果報告」シリーズでは、(株)福徳社の独自リサーチ『商業施設利用実態調査2015』レポートから、分析担当者が注目したデータをピックアップ […]
喫茶店やレストランに行くと、私は必ずレジの近くに座り、来客があると来店客数を正の字でメモします。注文するものや支払金額を聞き耳立てて、同じくメモします。そして、競合店は13:00-14:00の1時間当たり、来店客数22人で客単価は450円、時間売上9,900円などと計算します。
とれたはずなのにとれなかった売上をチャンスロス(機会損失)といい、一日の時間帯別の売上高を棒グラフで表示して確認できます。① ピーク時間帯の時間帯別売上が水平になっている② ピーク時間の直前の時間帯が最大になり、その後は低下しているような場合はチャンスロスの可能性があります。