- 2021.07.11
- 人口,
令和2年国勢調査データによる自治体4分類結果(1.積極出店~4.出店回避)+エリア戦略の立て方解説【動画付】
令和2年国勢調査の人口データ速報に基づき、人口上位8都道府県(東京都・神奈川県・大阪府・愛知県・埼玉県・兵庫県・北海道)市区レベルデータを、店舗開発実務の観点から4グループに分類した結果を動画で解説しました。国勢調査データを、チェーン店エリア戦略作成に使うための具体的な分析方法についてもお話しています。
令和2年国勢調査の人口データ速報に基づき、人口上位8都道府県(東京都・神奈川県・大阪府・愛知県・埼玉県・兵庫県・北海道)市区レベルデータを、店舗開発実務の観点から4グループに分類した結果を動画で解説しました。国勢調査データを、チェーン店エリア戦略作成に使うための具体的な分析方法についてもお話しています。
いきなり!ステーキの出店は地域的な偏りが極端だっただけでなく、その速度があまりにも急速であった点にも特徴があります。ペッパーフードサービス社の業態ペッパーランチも同じように急拡大したことがありました。
“市場規模に対して相応しい数の店舗数を出店する”という考え方はペッパーフードサービス社には皆無であったと言ってよいと思われます。首都圏の出店数には驚かされました。投資家の中に、これで赤字転落は許しがたいと思う方がいてもおかしくないように思います。
表は全都府県の人口比率と対応する「いきなり!ステーキ」の“あるべき店舗数“を示しています。これを参考にして「いきなり!ステーキ」が各都道府県に実際何店あるかをこちらでぜひ確認してみてください。驚きますよ!!
いきなりステーキのペッパーフードサービスが上場以来初の赤字転落。ペッパーランチと同じような失敗をしており、出店の観点から言えることを後の教訓のために書き残します。めったに起こらない自社競合が起こった理由は、市場規模と店舗数のバランスをよく考えずに出店していたためと考えられます。
広島市中心部ではタリーズの市場プレゼンスが高くなりました。広島市中区だけでも7店舗あり、それに対してスターバックスは3店舗だけで10年以上前と変わっていない。こうした状況を踏まえたうえで観光地の厳島神社の参道に出店しているのを見ると、おめでたい会社だなあと思えてしまいます。
広島で自然と覚えてしまう地元企業の2つ目、フタバ図書。事業内容が多岐に渡ること、県内展開と全国展開の方法に違いがあること、広島駅前はエディオン蔦屋家電が目立っており、フタバ図書は古びた印象を受けること、などを考えると一抹の不安を感じさせられます。
大須に2店あるステーキチェーン、その名を“いきなり”ならぬ“やっぱりステーキ”といいます。沖縄県が地元で21店。県外は16店。台風のように沖縄から九州を経由し北上していますが、東京は通過し、北は北海道にも上陸しています。こういう店舗展開もあるんだなあと考えさせられました。
全国的な知名度も上がる中、大きく打ち上げられた花火を何となく中途半端に打ち尽くしてしまったコメダ珈琲。未出店エリア一号店は爆発的に売ることを目指すべきで予測売上のはるか上の売上を叩き出さなければなりません。エネルギーを貯めたのちに行うべきで、急ぎすぎると爆発力は低下します。
コンビニ市場は飽和状態と言われており今後全体の売上も増えることはないでしょう。では何が起こるか?売上の企業間の食い合いです。先行する2社は要所でない店舗が目立ち、今後要所にセブンイレブンが出店してきます。飽和する市場で数店で挟んでつぶすような出店はセブンイレブンのお家芸です。
2020年初頭に1号店を首都ニューデリーに検討、5年間で直営店舗10店舗を展開、その後フランチャイズ展開を目指すとのこと。出店の最終形、実現のための市場計画があるのか疑問です。ある国に1号店を出店した後国内市場でどう展開するか?は日本企業以外のグローバル企業でさえ悩みの種となります。
店舗開発に関わる7月のできごとと言えばセブンイレブンの沖縄県開店。既にファミリーマートとローソンが出店しておりその後から参入する最大手の後攻めが始まります。コンビニは店舗数が飽和していると言われる中なぜ後から出店するのか?弊社なりの見方を共有させていただきます。
未出店地域や比較的出店しやすい市場規模のあまり大きくない地域への出店を増やすことが続くような場合将来を悲観せざるを得ません。注目点すべき点は市場規模の大きい関東圏での知名度を上げるよう店舗開発の労力を集中させ店舗数を増やせるかにあります。
関東圏だけでなく関西圏にも出店地域を拡大しており勢いがあるように見えがちですが集中度が大きく低下し、店舗網が拡大すると同時に店舗数が分散しています。チェーン店出店の基本である特定地域に店舗数を集中すべきであるとの考え方にそぐわず、店舗網の管理効率等が低下することを意味します。
2017年に地道に店舗数を108店舗から118店舗に増やしてたブロンコビリーが最近どうも調子がよろしくないようです。業績の下方修正を発表し、株価もこの一年低迷しています。今回はブロンコビリーの出店の軌跡とその見方をお話ししたいと思います。
西松屋さんが最も普及しているのは大分県。10万人あたり店舗数が1.30と高いだけでなく、婦人・子供服小売市場における店舗数のシェアも3.79%と全国平均を大きく上回っていることが分かります。
西松屋の10万人あたりの店舗数は全国レベルで0.8です。この数字が高ければ高いほどその企業は住民の間により普及していると考えられます。最大値1.3の都道府県はどこでしょう?西松屋さんが最も普及しているのは何県でしょう?
西松屋チェーンのように1,000店舗体制となると店舗網はほぼ全国に広がっていますが、それぞれの地域市場の大きさ応じて配分できているかが問題となります。小さい市場に過剰に出店すれば売上の食い合い(カニバリ)が生じてしまい、逆に大きい市場で出店数が不十分な場合競合に売上機会を奪われます。
坂本龍馬が京都河原町の近江屋で暗殺されたことを今に遺す碑が四条河原町の交差点そばにあります。碑の左側は星乃珈琲店で右はかっぱ寿司。街の中心地に近く通行量も多い通り沿いですが、通りと通りの中間にある区画でしかも暗殺があった場所。収益は苦しいのではないかと推察します。
前回の続きです。『鳥貴族』の2021年までの出店計画が達成された場合の、首都圏の消費者の目から見た日常生活への定着度をイメージしてみたいと思います。 1都3県に396店舗を展開する […]
1月14日(土)の日本経済新聞に『鳥貴族』【証券コード:3193】の出店計画に関する記事がありました。 2021年までに店舗数を倍増の1060にするというもので、(市場規模の大きい […]
最近、『Food Markets』という英語の本に掲載された私の持論について、平ったくお話ししたいと思います。 店舗開発を担当する部署のスタッフには、その職務の階層に応じて、“アリ […]
昨日、“新たに店舗を出店することで、変化するものとは何でしょう?”という質問をしました。今日はその解説をしたいと思います。ただ、この視点は、経営者や店舗開発部門の管理職レベルの方に […]
小型店舗を全国規模で多店舗化する企業を想定し、同社が日本の北海道に20店舗開店するためのマーケット・プランを立案せよ。 前回の続きです。自治体レベルでどこまで店舗網を拡大するべきか […]
大学生にとっては、いきなり訊かれても難解かもしれませんが、チェーン展開する企業の“シニア・レベル”の従業員が出来なければならない業務として、次のような課題を考えてみましょう。 小型 […]
前回の続きです。ここまでは、“一店舗”を町(以後、エリアと呼びます)のどこに出店するかというレベルの話でした。個人が店舗を開業する際にも当てはまります。 次は、多店舗展開する企業で […]
前回に続き、学習塾・予備校チェーン「開成教育グループ」(成学社)の東京都における店舗展開を評価したいと思います。 年間で1教室~4教室を開講する場合、同じ東京都内で“特定の地域”に […]
昨日の記事で、サービス企業の出店戦略を図のように6つのタイプに分類しました。今日はそのうち②と④をご説明します。 ②とは、“単一ドミナント”をとるサービス企業と同様に成長の“初期段 […]
先日、東京・日本橋に用事があり『コーヒービーン&ティーリーフ』の日本一号店に立ち寄りました。 コーヒービーン&ティーリーフ・ジャパンのホームページによると、コーヒービーン&ティーリ […]
チェーン店が複数の出店エリアを管理する際に、共通の方法でエリア戦略立案を行うためのテンプレート例を掲示します。ここに目標設定、現状分析、問題点&機会点を整理した上で、年度ごとの戦略案(積極出店、静観、既存店対策)を策定します。