ここ数年間の様々な制限が緩和され、これから多店舗化を再開しようとお考えの企業様も増えてきたように思います。それを受けて当ブログも再開します。
ここしばらくは、特定の業態、それも参入する企業の数が多く、店舗数が比較的少ない企業が乱立しているような業態、をとりあげ、その業界構造や出店状況を眺めてみたいと思います。これから参入する、あるいは、未出店のエリアで多店舗展開する際の競合分析の一環とお考え下さい。
初回は”からあげ業態”をとりあげます。しかしその前に、なぜこうしたことを書こうと考えているか?
こちらの記事「今、唐揚げがブーム…!?飲食企業が唐揚げ専門店に続々と参入しているワケ」では、からあげ業態の店舗数が急増している理由は、参入コストが低い、オペレーションが簡単、原価が低く利益を出しやすい、といったものがあるそうです。当然のことながら店舗間の競争は激化しやすく、急速な店舗数の増加にはリスクがあるといった主旨のコメントもありますが、それは分かり切っていることです。また、同じようなことが起こっていると考えられる業態はほかにもありそうです。
からあげ業態の店舗が増加し、業態そのものが消費者の生活シーンの中に定着すれば、その中で選ばれるためにはブランド力を高めること(ブランディング)が必要だという話になりがちです。
では、店舗ビジネスにおいて”ブランド力”とはどのようなことを意味するのか?ブランディングとは何をするべきことか?さらに、出店、店舗開発はブランド戦略にどう関わるべきか?こうした問いに対する明確な答えは、実は、ほとんど分かっていないのです。なぜなら店舗ビジネスのブランディング、ブランド戦略と出店・多店舗化を関連付けて述べられた知見はほとんどないからです。無いなら自分で書いてみようと思い、アイデアをまとめてみようと思ったわけです。
続きは次回のブログで。