館(商業施設)の“選球眼”を養う必要性~GINZA SIX大量閉店の報道に思う~
昨今の大量閉店のニュースは、コロナ以前から生じていた“大型だから安心ではなくなった”大型商業施設の傾向とあわせて見るべきです。中長期的な視点で大型商業施設出店を検討する場合、エリアの商業面の発展の経緯、立地上の利便性といった観点から選ぶ眼が必要です。
昨今の大量閉店のニュースは、コロナ以前から生じていた“大型だから安心ではなくなった”大型商業施設の傾向とあわせて見るべきです。中長期的な視点で大型商業施設出店を検討する場合、エリアの商業面の発展の経緯、立地上の利便性といった観点から選ぶ眼が必要です。
商業施設への出店では路面店舗に出店する場合とは営業の方法やスタンス等で異なる点があります 。それを知ることなく商業施設にアタックしようと試みてみたものの、相手にしてもらえない、厳しいことを言われたなど自信喪失になったり、出店を簡単に断念してしまったことも多いかもしれません。
2017年度百貨店・主要SC坪効率ランキングを算出。横浜駅は乗り入れ本数も多いターミナル駅で、工事の影響を受けずに営業を継続している商業施設は想像以上に売上が好調なのでは?横浜東口地下街ポルタ、横浜モアーズ、髙島屋横浜店、ルミネ横浜、相鉄ジョイナスのうち最も坪効率が高かったのは?
先発でマウンドを降りたテナントは利用客によく知られていなかったか“そこでは”期待されていない存在だったのでしょう。消費者に持たせたい自社イメージと出店計画は別々に考えるのではなく一つのまとまりとして考えながら多店舗化の最終型を描くことが本格的に多店舗化する前に必要です。
『スリープセレクト』は8店舗を展開しておりすでに展開範囲は全国区です。会社が考える自社のイメージと出店すべき立地があまりうまく噛み合っていないように思います。企業イメージを考える部門と店舗開発部門の連携がとれているかが気がかりです。
イーアス高尾を半年弱で降板した“先発”テナント『ヨギボー』の出店、多店舗化の足跡を振り返ります。ヨギボーの出店場所は大型商業施設がほとんどで出店機会があるとどんどんオープンしている印象を受けます。
イーアス高尾先発テナントとして既にマウンドから降りたテナントにスリープセレクトとヨギボーが追加されていました。商業施設ライフサイクルの観点から両者には共通点があるように思います。
商業施設もライフサイクルがあり、開業期新規性訴求、売上伸張期には人気店誘致と顧客サービス強化、売上安定期には継続的入替え、売上衰退期には抜本的リニューアルと活性化と、成長過程に応じテナントに求められるものが変化します。自社は先発、中継ぎ、抑えのどのタイプでしょう?
イーアス高尾で一件の閉鎖店鋪を確認。一階東側入口すぐ左側区画が白囲いになっており、ホームページのフロアガイドも該当箇所は空欄です。最近の動きのようで印刷媒体のフロアガイドでは名前を確認できました。
商業施設等にテナントとして出店することで店舗数を増やす企業の場合、その“交渉力”は施設側が強いことが多いと言って良いと思われます。 が、交渉力の強さの度合はテナントによって異なると考えられます。人気が […]
百貨店坪効率ランキング2016年版(売上高順位141位~199位) 前回の続きで、2017年7月26日の繊研新聞に掲載されている、繊研新聞社がまとめた百貨店店舗別売上高調査の結果を受けての“百貨店の坪 […]
百貨店坪効率ランキング2016年版(売上高順位71位~140位) 前回の続きです。坪効率は“一坪あたりの売上高”で、施設の効率性を示す指標です。前回から繊研新聞社がまとめた百貨店店舗別売上高調査の結果 […]
百貨店坪効率ランキング2016年版(売上高順位1位~70位) 2017年7月26日の繊研新聞に、繊研新聞社がまとめた百貨店店舗別売上高調査の結果が掲載されています。その結果をそのまま使うのは気が引けま […]
消費者が新しくできた商業施設等に行く場合、入口から入って、その後、“主だったところ”は隅から隅まで一通り見て回ると考えるのが妥当です。敷地内に2つの館があった場合、一方は行かないということは考えにくい […]
通過点にありテナント数も多い南館の方が苦しいテナントが多いということになり、“生存率は北館の方が高い(南館の方が低い)”という仮説を検証すべく、引き続きグランフロント大阪のフロアごとの4年間の変化に迫 […]
前回の続きです。通過点にありテナント数も多い南館の方が苦しいテナントが多いということになり、“生存率は北館の方が高い(南館の方が低い)”という仮説を検証すべく、フロアごとの4年間の変化に迫ります。 ま […]
前回の続きです。近年のショッピングセンターでは、開業当初に存在したテナントの全てが長いこと変わらずに営業をし続けることは稀です。 なぜそこにその業態や店舗がなければならないのかが分かりかねるものや、施 […]
商業施設の開発が進む中、施設内のテナントが入れ替わることは珍しいことではなくなりました。 以前、越谷イオンレイクタウンのテナント生存率についてお話したことがありましたが(記事:開業7年後のイオン越谷レ […]
昨日の続きです。『イーアス高尾』開業直後というのに誠に不謹慎ですが、“入れ替わりが早そうなテナント”について考えてみたいと思います。考えてみていただきたいことは、共通点の続きで“開業後の早い時期から入 […]
昨日の続きです。いずれも知らなかったのは私の不勉強というのも理由の一つですが、それはさておき、『デンバープレミアム』と『Yogibo』の店舗展開に関する共通点はどのようなことでしょう? ざっと店舗リス […]
昨日の続きです。『イーアス高尾』にて食事をどこでするかを考える時、目玉のテナントがあるわけでもなく、どこも価格がそこそこ高く、選ぶのには苦労しました。個人的には普段ならそこで食事はしないと思いますが、 […]
『イーアス高尾』開業おめでとうございます!6月22日(木)に、八王子市最大級の商業施設『イーアス高尾』が開業しました。さして大きなニュースにもならなかったようなので補足です。 開業当日は9時時点で20 […]
アトレ品川訪問記の続きです。この違和感は何なのかと思い、調べてみますと、『FOOD&TIME ISETAN』は、“「発信型ライフスタイルストア」を目指し、高感度なお客さまに、食に関する専門性と […]
先日の午後、品川で2つの仕事が終わったあとのこと。駅でお茶でも飲んで一息つこうと思い、『ブルーボトルコーヒー』を使ってみようと、『アトレ品川』の3階へエスカレーターで登りました。 『ブルーボトルコーヒ […]
前回の続きです。諸々たてこみ現地調査が遅れましたが、『iias(イーアス)高尾』の現調のご報告です。 写真は建設中の『iias(イーアス)高尾』の前面道路です。注目すべきは、片側一車線道路であることで […]
八王子市最大級のショッピングセンター『iias(イーアス)高尾』オープンの記者会見が行われました。開業は6月22日だそうです。 最近、ある仕事の関係で“大型商業施設開発のこれまでとこれから”という内容 […]
前回の続きです。海岸で、寄せては返す波を見ながら分かったことがあります。それは、最も後に波が到着した場所から波は引いていくということです。 それがどうした?と言われそうですが、ここで波を人に、海岸線を […]
前回の続きです。日本ショッピングセンター協会が公表しているショッピングセンター(以下SC)の開店店舗と売場面積のデータをもとに、1963年以降の千葉県内のSC面積の合計の推移を調べました。〔図1〕はそ […]
こんなに商業施設が出来て“大丈夫なのか?”という論調を耳にすることがありますが、今回はこの“大丈夫なのか”に切り込んでみたいと思います。 商業施設に出店しようとするテナント企業にとって必要な情報は、ど […]
消費者行動調査から読み解く首都圏商業施設の近未来~専門店テナント企業は今後、新規出店の案件をどう判断するべきか?~(2016年3月講演録) まとめ (講演録【8】からの続き) 大型商業施設の開発は場所 […]