以上、大学で2016年前期の「出店戦略講義」を第1講から全15回に渡って開講しましたが、まとめとして、「新規出店、立地の選定には地理・土地勘、会計、統計分析など幅広い知識が必要である」こと、そして、「将来、立地の選定をするような場合は次のポイントを思い出してください」という話をして、終了としました。

  • 店舗の成功のカギは“立地(の利便性)”である。
  • “立地”は一度決めると簡単に変えられない。
  • 不便な立地に顧客はいつまでも来つづけてはくれない。
  • 競争環境は変化する。
  • 焦って立地を選定しないようにしましょう。(来年の春から開業できる場所を選ぶ、は危険)
  • 楽観的な判断をしないようにしましょう。
  • 少しでも?マークが頭をよぎったら、潔くその物件は断る余裕を持ちましょう。

ちなみにこの講義は、近所のチェーン店の立地等の観察結果のレポートと面接で成績評価をしました。何度も店舗に足を運び、労力をかけレポートを作成した学生が多く、そうした努力は話を聞かないと分からないものだと考えたためです。

以上をもちまして、今期の“出店戦略”大学講義でどういう話をしたか?というレポートをひとまず終了させていただきます。途中、第5講~第10講のレポートが飛んでしまいましたが、またいつか時間ができたときにまとめたいと思います。

ご清聴ありがとうございました。

【出店戦略講義】シリーズ記事 バックナンバー