店舗の経営者がしがちな勘違いの一つに「開業後も店舗周辺の環境は変わらない」があげられます。「環境」には、顧客に関するものと競争相手に関するものがあります。時間と共に変わるものであり、変化を想定しておく必要があります。
ブログ ― 「店舗開発実務講座」セミナー講師のコラム
カテゴリー:出店戦略の考え方
店舗の経営者がしがちな勘違いの一つに「開業後も店舗周辺の環境は変わらない」というものがあげられます。
「環境」には、顧客に関するものと競争相手に関するものがあります。これらは時間と共に変わるものであり、こうした変化を想定しておく必要があるのです。
せっかく海外から日本参入して東京に一号店を開店したのに、“一発屋”で終わってしまうのはあまりにも機会損失が大きい。行列の先にあるものは?
2つの街道がクロスする交差点に学習塾が立地する意味は何でしょうか?学習塾の特徴として、代金を支払う人と、実際にサービスを受ける人が異なります。全国展開するナショナルチェーンにとっての「良い立地」が学習塾にとっても良い立地には必ずしもならないと言わざるを得ません。
全国チェーンにとっての良い立地は駅ナカや駅付近。都市部での駅が、老若男女を問わず不特定多数の人々を集める力があるためです。店舗単独で集客するのは難しく、集客力を外部の施設に依存している。しかし、自家用車無しには生活できない人々中心に形成されるマーケットには、実はあまり存在しない。
看板スイーツ「クロナッツ」で世界的ブームを巻き起こした米ニューヨークの人気ベーカリー「ドミニクアンセルベーカリー」が明日6月20日、東京・表参道にオープンするそうです。
表2は、表1のつづきで同表を修正したものです。このコラムでは、全国チェーンにとっての良い立地と、地元企業や個人事業にとっての良い立地は性質が異なると考えるべきである、と結論付けたいと思います。
東京都の69%に比べ、鳥取県の電車輸送機関分担率は3.3%。自動車はなんと96.7%です。このようなマーケットは、全国チェーンにとって戦いにくい。一方「全国チェーンが戦いにくいマーケット」は、裏を返せば、個人で開業をお考えの方にとってはチャンスがいっぱいのマーケットなのです。
「マーケットによって駅の日常的である度合がどのくらい異なるか」を説明するのに便利な統計数値「旅客輸送における輸送機関分担率」をご紹介。人を運ぶための旅客輸送量の総数の輸送機関(バス・自家用車・航空機・鉄道・船)ごとの割合を示し、国土交通省が公表しています。
「自家用車が無くては生活できない人々中心に形成されるマーケット」は地方都市に多く見られますが、駅の位置づけは?単に人口が少ないだけでなく、駅を必要とする人の割合が小さいことも示す数字を挙げます。鳥取市民にとって駅は日常的な場所ではない点が都市部とは大きく異なります。