ここ数年デスクワークの比率が高い仕事が多かったのですが、最近になって再び街に出て“現地調査”をする機会が増えました。街の変化に驚くことや、以前とは違ったことを感じることもあり、それらの一部を共有させていただきます。

さて、店舗は商業施設、複合ビルなどの施設内店舗と不特定多数の人々が通行する路面店舗に大別できますが、自社の店舗が出店している店舗の両者の比率はどちらが高いか考えてみてください。前者の比率が多くなっていないでしょうか?

この少なくとも約20年の間に大型商業施設の開業や再開発ビルの建設が首都圏を中心に増加し、多くのエリアの街並みが変わりました。それに伴いテナント企業の店舗も、路面店舗よりも施設内店舗の方が増やしやすくなりました。

このことは何を意味するか?

あるエリアにある施設内店舗の顧客は、その施設に入店した人々に限られます。その街にいたとしても、その施設を利用しない人々が施設内の店舗を目にしたり、店前を通過したりすることはありません。

そのため、そのエリアにおけるチェーン(屋号)の知名度・認知度は高まりにくくなっているように思います。知名度・認知度が低ければ来店客の増加は期待しにくいため、市場ポテンシャルのあるエリアに出店してもなかなか売上が上がらないという状態が起きやすくなっているように思います。

方や、行列している店舗を目にすることもありますが、それらは(数字を比較していませんが)路面店舗であることが多いような気がします。

“店舗数の増やしやすさ”と“不特定多数の潜在顧客への接近性”という点で、施設内店舗と路面店舗はメリットとデメリットがあり、お互いに補完しあっている関係にあります。

施設内店舗と路面店舗のバランスはどうあるべきかについては、まだ十分に書いてきませんでしたので、もう少し続けたいと思います。

続きは次回のブログで。