商売の観点で歴史を振り返る4|司馬遼太郎著『新史太閤記』にチェーン店多店舗化を学ぶ
前回に続き、“歴史に学ぶ”シリーズです。『新太閤記』主役の豊臣秀吉を含む戦国武将をチェーン企業の本部、城を店舗に例えて、起こる出来事を多店舗化の過程にダブらせて読むと、ただの小説ではなく、仕事の参考書 […]
前回に続き、“歴史に学ぶ”シリーズです。『新太閤記』主役の豊臣秀吉を含む戦国武将をチェーン企業の本部、城を店舗に例えて、起こる出来事を多店舗化の過程にダブらせて読むと、ただの小説ではなく、仕事の参考書 […]
続きです。前回、“新たな市場が魅力的で出店が必要な市場であったとしても、既存の市場からそこまでの距離があまりにも離れている場合、両者の中間地点に店舗を配置するべきことを計画に含める必要があります”と記 […]
前回の続きで、早速、司馬遼太郎著『新史太閤記』の内容に入ります。 と言いましても、頭から最後までの内容を解説するのではなく、主役の豊臣秀吉を含む戦国武将をチェーン企業の本部、城を店舗に例えて、起こる出 […]
前回のブログで、既存の業態の定義に無理があること、既存の教科書的なものは過去のものとして、時代に合った新たなものを書く必要があるとお話しました。そのために、まずは“商売・買い物という観点で歴史を振り返 […]
昨日まで『鳥貴族』の本気度というお話をしてきましたが、関東以外が地盤の会社で株価が順調に上昇している企業はどこかと四季報をめくってみると、『壱番屋』【証券コード:7630】がありました。2013年の2 […]
先日、鳥貴族【証券コード:3193】の大変積極的な出店計画についてお話しました。 関西地盤の会社が全国区となるには、新規出店数の相当な部分を関東圏に集中させなければならないのですが、その意気込みが数字 […]
前回の続きです。『鳥貴族』の2021年までの出店計画が達成された場合の、首都圏の消費者の目から見た日常生活への定着度をイメージしてみたいと思います。 1都3県に396店舗を展開する中華そばチェーン『日 […]
1月14日(土)の日本経済新聞に『鳥貴族』【証券コード:3193】の出店計画に関する記事がありました。 2021年までに店舗数を倍増の1060にするというもので、(市場規模の大きい)関東や東海で店舗数 […]
最近、『Food Markets』という英語の本に掲載された私の持論について、平ったくお話ししたいと思います。 店舗開発を担当する部署のスタッフには、その職務の階層に応じて、“アリ”の目、“鳥”の目、 […]
昨日、“新たに店舗を出店することで、変化するものとは何でしょう?”という質問をしました。今日はその解説をしたいと思います。ただ、この視点は、経営者や店舗開発部門の管理職レベルの方に必要な視点だと思われ […]
小型店舗を全国規模で多店舗化する企業を想定し、同社が日本の北海道に20店舗開店するためのマーケット・プランを立案せよ。 前回の続きです。自治体レベルでどこまで店舗網を拡大するべきか?札幌市で留めるか、 […]
大学生にとっては、いきなり訊かれても難解かもしれませんが、チェーン展開する企業の“シニア・レベル”の従業員が出来なければならない業務として、次のような課題を考えてみましょう。 小型店舗を全国規模で多店 […]
前回の続きです。ここまでは、“一店舗”を町(以後、エリアと呼びます)のどこに出店するかというレベルの話でした。個人が店舗を開業する際にも当てはまります。 次は、多店舗展開する企業で問題となる事柄をいく […]
前回に続き、学習塾・予備校チェーン「開成教育グループ」(成学社)の東京都における店舗展開を評価したいと思います。 年間で1教室~4教室を開講する場合、同じ東京都内で“特定の地域”に教室を集中させる必要 […]
昨日の記事で、サービス企業の出店戦略を図のように6つのタイプに分類しました。今日はそのうち②と④をご説明します。 ②とは、“単一ドミナント”をとるサービス企業と同様に成長の“初期段階(ステージ1)”に […]
先日、東京・日本橋に用事があり『コーヒービーン&ティーリーフ』の日本一号店に立ち寄りました。 コーヒービーン&ティーリーフ・ジャパンのホームページによると、コーヒービーン&ティーリーフは米国カリフォル […]
チェーン店が複数の出店エリアを管理する際に、共通の方法でエリア戦略立案を行うためのテンプレート例を掲示します。ここに目標設定、現状分析、問題点&機会点を整理した上で、年度ごとの戦略案(積極出店、静観、既存店対策)を策定します。
昨日の続きです。では、具体的に、どうやってエリアの戦略プランに落とし込めば良いのでしょうか。 新規出店には7つの根拠があります。新規に出店する店舗の出店の理由はいくつあるか、確認してください。 (1) […]
昨日の続きです。では、各エリアが健康か病気かを判断するのに必要なことは何でしょうか? それは、健康な状態と病気の状態を定義すること、そして、二つの状態を区別するために用いることが可能な客観的な数値を把 […]
5つのチェーン店エリア戦略類型とその特徴 多店舗化する企業では、ある地理的範囲に何店舗出店できるか、すべきかが様々な場面で議論されます。 タイトルにある「エリア」という言葉はよく用いられる言葉ですが、 […]
前回は既存店の現状をベースに自治体ごとに「積み上げ」ることにより最終的な出店数を求めていく方法をお話ししました。 今回は既存店が十分にない場合で「積み上げ」と逆の方法をとります。 最初はこんな問題を考 […]
前回の続きです。日本国内で展開するチェーン企業の経営者が最も関心を持つ(べき)ことは、「日本市場で最終的にどれだけの売上高や利益額が見込めるか?」ということです。 そして売上の多くは店舗を通じて得られ […]
表2は、表1のつづきで同表を修正したものです。このコラムでは、全国チェーンにとっての良い立地と、地元企業や個人事業にとっての良い立地は性質が異なると考えるべきである、と結論付けたいと思います。
東京都の69%に比べ、鳥取県の電車輸送機関分担率は3.3%。自動車はなんと96.7%です。このようなマーケットは、全国チェーンにとって戦いにくい。一方「全国チェーンが戦いにくいマーケット」は、裏を返せば、個人で開業をお考えの方にとってはチャンスがいっぱいのマーケットなのです。
「マーケットによって駅の日常的である度合がどのくらい異なるか」を説明するのに便利な統計数値「旅客輸送における輸送機関分担率」をご紹介。人を運ぶための旅客輸送量の総数の輸送機関(バス・自家用車・航空機・鉄道・船)ごとの割合を示し、国土交通省が公表しています。
「自家用車が無くては生活できない人々中心に形成されるマーケット」は地方都市に多く見られますが、駅の位置づけは?単に人口が少ないだけでなく、駅を必要とする人の割合が小さいことも示す数字を挙げます。鳥取市民にとって駅は日常的な場所ではない点が都市部とは大きく異なります。
全国チェーンが駅ナカや駅付近に出店したがるのは、老若男女を問わず不特定多数の人々を集める力があるためです。全国チェーンは都市部の感覚で地方への出店計画を考えがちですが、「自家用車が無くては生活できない人々中心に形成されるマーケット」ではその感覚は当てはまりません。
スターバックスが最後の未出店の都道府県である鳥取県に初出店したようですね。最後の花火を上げた感がありますが、スターバックスのような全国チェーンが戦いにくいマーケットについてのお話です。個人で開業をお考えの方も、参考にしてください。