『ららテラス武蔵小杉』に関する消費者行動データ速報

福徳社では、開業時に話題性の高かった首都圏大型商業施設につき、開業後1年以上を経過した現時点でどの程度消費者の日常的購買行動に定着したかを消費者行動から検証する独自リサーチ『商業施設利用実態調査2015』を実施しました。ここでは、2015年から調査を開始した新しい商業施設について、調査結果の速報をご報告します。

「商業施設利用実態調査2015」の分析では、『渋谷ヒカリエ』『マークイズみなとみらい(MARK IS みなとみらい)』『キラリナ京王吉祥寺』が、【消費者が「定着している」商業施設】グループに分類されました。リーセンシーとフリークエンシーがともに高く、定着した顧客の比率も3割以上と高いためです。

2015年から調査を開始した新しい『ららテラス武蔵小杉』(調査時点で開業後1年1ヶ月経過)も、速報のデータをみるところ、【消費者が「定着している」商業施設】グループに入っていく可能性が高そうに見えます。ここでは概要をご紹介します。

リサーチ結果(速報)

『ららテラス武蔵小杉』は、大型商業施設に期待される商圏の広がりは限定的であるものの、利用経験者のリーセンシー、フリークエンシー、今後利用意向ともに高く、足元商圏では、消費者の日常的買い物の場として定着している様子がデータから読み取れます。「定着した商業施設」グループに入っていく確率が高そうに思われます。

  • 認知度は、1都3県では9.5%にとどまるが、神奈川県だけで見ると23.3%の消費者に認知されている。
  • 同様に、利用経験率も、1都3県では4.4%にとどまるが、神奈川県だけで見ると14.2%の消費者が既に訪れている。
  • 出現した利用経験者22人中半数が、既に3回以上利用している。利用回数平均は2.95回と高めであり、フリークエンシーは高そうである。
  • 3か月以内に利用した人が68.2%と、リーセンシーも高めである。
  • 今後利用意向では、出現した利用経験者22人全員が「今後も利用したい」と答えている。
  • 利用経験者のプロフィールは、性別、年齢別、婚姻の有無、職業別では回答者全体との有意差はなく、老若男女幅広い客層といえる。
  • 来客の77.3%が神奈川県から来ている。東京都、埼玉県からの来客比率は5%未満である。
  • 「ららテラス武蔵小杉」利用経験者のうち、他の調査対象施設の利用経験があると答えた人の割合は以下のとおりである。
    • 「グランツリー武蔵小杉」との併用者比率が86.4%と高い。
    • 東急東横線でつながる「渋谷ヒカリエ」との併用者比率も7割を超える。「MARK IS みなとみらい」併用者比率も高い。
    • 広域から集客する「東京ソラマチ東京スカイツリータウン」「ダイバーシティ東京」の利用経験者が多いことは、他の商業施設と同様である。
    • 新しい「二子玉川ライズ・ショッピングセンター・テラスマーケット」の利用経験者が既に2割以上出現している。
    • 今回の調査対象施設以外でよく利用する商業施設を尋ねたところ、ららテラス武蔵小杉利用経験者の3割弱にあたる6人がラゾーナ川崎プラザをよく利用すると答えた。

以上です。ご自身の印象と比べて、いかがでしたか?