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出店戦略論【8】自治体レベルでの市場選定(4)百貨店や高級ブランドが選ぶ自治体の重要性

昨日まで、百貨店や高級ブランドのリテーラーがどのような自治体を市場として選定しているかを確認して来ました。

これらの市場は、百貨店のようなBig-boxタイプのリテーラーとは異なるMini-boxタイプのリテーラーや、高級ブランドではない日常的なブランドも出店の優先順位が高くすべき市場といえます。

こうした市場は、商業販売額や昼間人口も多く市場規模が大きいことももちろんですが、その他にも特別な意味があります。

こうした市場でのプレゼンスを高めることは、周辺の地域に居住する消費者による自社ブランドの知名度が急速に高まることが期待できます。

なぜなら消費者はその市場の中を移動、回遊します。その動線上に店舗が複数存在することで、消費者は意識するしないにかかわらず自社ブランドのロゴを目にすることができ、認知度が高まっていくのです。

また、あちこちに自社ブランドのロゴが増えていくことは、消費者に自社ブランドが活性化しているイメージを与える効果があります。

同時に消費者にとっての利用時の利便性も大幅に改善されます。利用時の利便性とは、何かのついでに気軽に立ち寄れる、待たされずに利用できる、などが例として挙げられます。

また、店舗を複数出店することにより、競争企業の出店機会を奪うこともできます。あるブランドが好調な場合、それを模倣したような二番煎じのブランドが必ずと言ってよいくらいに参入してきます。

一号店を出店後に追加出店を長いこと怠ると、こうした後発ブランドに出店機会を奪われる可能性が高まります。一度奪われた立地を即座に奪還することは大変難しいものです。

以上のような市場を選定するだけでなく、一号店出店後の定期的に追加出店する計画を持っておく必要があります。

ある自治体に1店舗を開店して、すぐ別の自治体に展開するというのはBig-boxタイプのリテーラーか、高級ブランドにあてはまる考え方です。多くのブランドは、新たな自治体に展開するだけでなく、展開した自治体をカバーするために追加出店することも同時に進めなければならず、出店計画は非常に複雑になるのです。

続きは明日のブログで。

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