先日、某大型アウトレットモールに行きましたが、昨今では通常のショッピングセンターでもセールが行われていることがあり、本来のアウトレットの機能を果たしているテナントであってもあまり“驚き”はなく、本当にここはアウトレットモールなのか?と思わざるを得ませんでした。また、通常のショッピングセンターにも出店しているようなテナントが、もともとあったテナントの入れ替わりで出店していました。

毎年この時期には、知識のブラッシュアップのために、小売や販売関係の教科書的なものを読み直すことにしています。そこには、小売業を分類する際の用語として『百貨店』『アウトレットモール』『ドラッグストア』『総合スーパー』…等々、が当たり前のように並んできます。

それに対し、こうした業態の分類自体が時代にそぐわなくなっているのではないかと思わざるを得ません。「今日は百貨店に行くぞ」「アウトレットに行くぞ」…と買い物に行く人がどれだけいるのだろうか?『ドラッグストア』『家電量販店』と呼ばれる店で、なぜ豆腐やワインが買えるのか?…など、小売業の分類に関しては?マークがつくことが多いです。

『百貨店』『アウトレットモール』『ドラッグストア』『総合スーパー』…といった用語は、ありきたりな言葉で言えば、“経済が右肩上がりに成長する時代”に業態が細分化した際に定義づけられたものと捉えることができます。

そうではない時代には何が起こるのか?それは“細分化”の逆で、(何という言葉を使うべきかが難しいのですが)ここでは細かく分けたものをまとめていくという意味で“集約化”が進むとしたいと思います。

『食品スーパー』の一部の棚では文房具や雑誌なども売られていることが多いです。その一方で『ドラッグストア』は別のフロアや区画にある。買い物をする側にチグハグ感、不便さがあります。それは既存の業態の定義に無理があることに起因するように思えます。既存の教科書的なものは過去のものとして、時代に合った新たなものを書く必要があります。とうことで、私も、新しい教科書的なものを書く準備を始めたいと思います。

そのためにすぐ出来ることは何か?

私の場合は、“商売・買い物という観点で歴史を振り返る”ということです。かといって難しい歴史書のような本は読みません。では、どのように?

続きは次回のブログで。