前回のブログで、既存の業態の定義に無理があること、既存の教科書的なものは過去のものとして、時代に合った新たなものを書く必要があるとお話しました。そのために、まずは“商売・買い物という観点で歴史を振り返る”ことが必要であることを述べました。
では、どのように?
よく“歴史に学ぶ”という言い回しを見聞きします。何かの問題に現在直面しており、その解決策を考える際に歴史上で起こった似たような事象を振り返り、参考にするといった意味なのでしょう。難しい歴史書ではなくてより気軽に歴史に触れるとしたら“小説”が良いように思われます。歴史から何かを学ぶとしたら、何かしらの視点が必要であり、何も無くただ歴史小説を読んでも学び得られることは少ないように思います。
何も視点が無かった学生の頃に読んだものを、改めて読んでみたらと興奮するほど面白かったという経験をしましたので、それを共有させていただきます。
とり上げる小説は、とっつきやすいと思われる戦国時代のもので、司馬遼太郎著『新史 太閤記(上・下)』新潮文庫です。
主役の豊臣秀吉を含む戦国武将をチェーン企業の本部、城を店舗に例えて、起こる出来事を多店舗化の過程にダブらせて読むと、ただの小説ではなく、仕事の資料作成の際の参考書にもなり得るものではないかと思います。…となれば、歴史小説を買ったとしても「書籍代」で落とせます。また、ブックオフでは運が良ければ2冊を216円で手に入れることもできます。興味のある方は入手してみてください。次回から内容に入りたいと思います。
続きは次回のブログで。