立地判断のケーススタディー(解説編)
昨日のブログ「考えてみよう編」の解説です。
着目すべき点は、片側2車線の〇〇通りに面しており、という箇所です。
写真を見ても、〇〇通りを人が横断するには心理的な抵抗が大きいように見受けられます。
〇〇通りを挟んだ対面から集客を期待するのは難しいと考えた方がよいでしょう。つまり、大きな通りによっても商圏は分断されるのです。
大通り1つで2分割、2つの大通りが交差していたら4分割、といった具合です。
特に横断禁止の大通りの場合、横断可能な場所は信号のある交差点に限られます。大通りに面していて、交差点と交差点の間にある立地では、「テナント募集」の表示をよく見かけるような気がしませんか?
オフィス街の商圏は想像以上に狭い
オフィス街は商圏が想像以上に狭いので注意が必要です。
なぜなら会社員は移動にそれほど時間をかけられないためです。
会社員が昼休みに事務所を出て、食事や買い物などの目的を済ませて、再び事務所に戻るまで1時間使えるとすると、目的地までの移動にかける時間は何分くらいでしょう?せいぜい3分から5分だと思います。距離にすると時速4キロメートルで歩くとして、移動距離は200メートルから333メートルです。
オフィス街は商圏が狭いほかに、特定の時間に集中する需要を狙った競争企業が多く、クイックサービスが特に要求される、土日祝日は売上が期待できない、などの特徴があります。