大型連休中はじっくり読書をしようという方もいらっしゃるかもしれません。私自身も読みごたえのある本を何冊か読破する目標を立てています。

弊社のセミナーでは、出店が好調の企業のことを知るよりも、失敗したケースを知る方が教訓を得やすいということで帝国データバンクや東京商工リサーチの“倒産情報・速報”を定期的にチェックすることをおススメしています。

それをもとに最近の23の倒産のケースがまとめられている本をご紹介します。

『なぜ倒産 23社の破綻に学ぶ失敗の法則』です。昨年7月に出版されたものです。

これをどう読むか?普通に読むと倒産の直接的な原因にどうしても目が行きがちなのですが、倒産にいたるきっかけとなった事柄は何だったのだろうか、という視点で読んでいくと、それが店舗の出店(出店を広くとらえれば工場の建設も含む)に関わるケースが多くあるということが分かります。

“倒産情報・速報”を読んでいても新規事業や業務拡大などのため、店舗を出店することの意味を十分に理解せずに、甘い見通しで新たに小売業を始め、出店・多店舗化し、その判断ミスが分岐点となるケースを散見します。

“風邪は万病のもと”と言いますが、風邪にあたるものが“出店判断ミス”です。

以上、出店を舐めてはいけない、軽く考えてはいけないということを教えてくれる本のご紹介でした。