白金台の商圏分析(解説)

昨日の続きです。さて、白金台の周辺の地図、航空写真を見て、どのようなことを思われましたか?

例えば、①312号線、1号線、外苑西通りなど、太い通りが走っていますね。これらは商圏を分断するものです(「商圏の分断」というテーマに関しては「商圏は分断される」シリーズで詳しく解説しました)。

大学、高校など教育機関が目立ちます

お寺も目につきます

航空写真を見ると分かりますが④意外と緑が多いですね。地図と照らし合わせると八芳園、東大植物園、公園、大学附属病院があることが分かります。

このような情報を総合すると、高級か否かは別として、住宅として使われている面積は想像以上に小さく、しかもある領域に偏在していることが分かります。

また、買い物と関連しにくい目的で利用される施設が周囲に多いことが分かります。

誰がその店舗を継続的に利用し続けるのか?夜中に白金台を徘徊する人は誰か?・・・分かりませんねえ。

以上のように考えると、白金台は徒歩客を相手に商売をするのは大変な地域であると考えるべきでしょう。

因みに東洋経済オンラインの記事によれば、ドン・キホーテの新業態「プラチナ ドン・キホーテ白金台店」の場所は、東急ストアがあった(東急ストアが恐らく撤退したと思われる)物件だったそうです。

出店判断においては「イメージが良い→商売に向いているとは限らない」という心構えで、商圏を冷静に観察する必要があります。

徒歩客の来店を期待するのは厳しい場合、どうするべきか?

徒歩客の来店を期待するのは厳しい場合は、どうするべきでしょうか?

自動車での来店を促すことで商圏を広げることが考えられます。その際に必要なものは何でしょう?

答えは駐車場です。しかも、広くて、駐車しやすい駐車場です。

「プラチナ ドン・キホーテ白金台店」の店舗のウェブサイトを拝見すると、車でのアクセスは空白になっています。

駐車場はあるのかな?とうことで電話で問い合わせたところ、とても丁寧に応対していただきました。その点は好感を持ちましたが、回答の内容には驚きました。続きは次回のブログで。