百貨店坪効率ランキング2016年版(売上高順位71位~140位)

前回の続きです。坪効率は“一坪あたりの売上高”で、施設の効率性を示す指標です。前回から繊研新聞社がまとめた百貨店店舗別売上高調査の結果をもとにして、百貨店は売上高が高いイコール効率も良いのかどうかを確認しています。

今回は、百貨店売上高順位71位から140位までです。

下の表は、売上高上位71位から140位までの百貨店が坪効率の高い順に並んでいます。

ご注意いただきたいのは、順位が1位から70位までとなっていますが、71位から140位までの70店鋪における順位であるということです。また、前回同様に、繊研新聞では空欄になっていた店鋪は右のホームページにてそれぞれ確認し追加しました。 > 大和香林坊店西武東戸塚店、西武高槻店、西武所沢店、西武船橋店、西武福井店、西武大津店、西武秋田店大和富山店そごう川口店、そごう徳島店三越千葉店そごう西神店

71位から140位の店鋪では、1位から70位までのグループとは異なり、売上高の順位と坪効率の順位は相関係数が0.158と低いことが分かりました。

売上高の順位が上位である一方で坪効率の順位が下位である店鋪は、体が大きく動きがゆっくりした“象”のようなイメージの店鋪でした。坪効率の順位から売上高の順位をひいた数が大きい店鋪がそれに該当すると考えると、その値が大きいのは上から順に『天満屋広島アルパーク店』(51)、『スズラン(49)』、『西武東戸塚店・西武高槻店(41)』でした。

逆に売上高が下位であるにも関わらず坪効率の順位が上位である場合は、体がそれほど大きくなく動きが素早い“ライオン”のようなイメージの店鋪です。坪効率の順位から売上高の順位をひいた数の小さい店鋪がそれに該当すると考えると、その値が小さいのは下から順に、『近鉄百貨店名古屋店』(-66)、『西武秋田店(-61)』、『高島屋大宮店』(-48)でした。『西武秋田店』の面積に“ザ・ガーデン自由が丘SEIBU部分を除く”という記載がありますので、同店を除外した場合に、『高島屋大宮店』の次に値が小さかったのは『阪急メンズ東京』『国分寺マルイ』(-44)でした。

次回は本シリーズ最後で141位から202位までです。続きは次回のブログで。

百貨店坪効率ランキング