「キャッチ率」とは、店舗の前を通行する人や車の総数に占める入店者数の割合を意味します。
徒歩来店が主な路面店は人の数、車での来店が主な郊外店舗では車の数が、それぞれ対象になります。
数式としては、
(入店者数/店前通行量)×100
で求まります(単位は%です)。
例えば、ある歩道(道路)に面する店舗があり、店舗の前を一時間当たり1,000人(台)が通行するとして、入店者数が一時間に50人(台)とすると、キャッチ率は5%です。
どうやってその数字を知るか?
公表されているデータはありません。原始的に数えるだけです。カウンターを二つ用意し、利き手は通行量、反対の手は入店者数を数えてください。
新規出店を考えている場合の立地判断の際には、(怪しまれない範囲で)周辺の競争相手の店舗の前にはりついてカウントします。そこで求めたキャッチ率を、物件前の通行量にかけることで入店者数の予測に用います。それに想定する客単価をかければ、根拠のある売上の予測ができます。
ぜひ(怪しまれない方法で)お試しください。
このように、タダでできる市場調査は、実はいろいろとあります。次回のブログから、いくつか「タダでできる市場調査シリーズ」としてご紹介してみたいと思います。
「キャッチ率」とは何か?キャッチ率の求め方や、求めた数字で簡易な売上予測をする方法は?注意すべき点は?を動画にまとめました。(店舗開発という仕事チャンネル by 福徳社より)
【目次】
- 00:00 本日の内容
- 00:35「キャッチ率」そもそも何なのか?キャッチ率を求める計算式
- 01:37 キャッチ率の使い方 03:41 キャッチ率の調べ方・求め方(概論)
- 05:54 キャッチ率の調べ方・求め方(実践)
- 09:54 注意すべきこと
- 12:10 注意:キャッチ率だけで売上予測を行わないこと