上海滞在中にほぼ毎朝利用している店があります。といってもその店で食べるのではなくテイクアウトしています。滞在している家のある区画の入口真ん前にある「奉賢路」の『菜飯骨頭湯』です。ここは周辺の住民や通勤客が立ち寄る店ですが、とても感じのよいおじさんとおばさんが毎朝、「油条」(揚げパン)と豆腐のスープ等を売っています。
このような路面で手売りしている店は、利用してみたくても入りづらい、とっつきにくいという印象を受けがちですが、安く朝食を済ますこともできますので、ぜひ思い切って立ち寄ってみてください。
「油条」は“ヨウティアオ”といい小麦粉を発酵させたものを油で揚げたもので、中国人の朝食といえばこれ、と言われるものに含まれます。細長い揚げパンで1本2元です。「豆腐華」(トウフーファー)という豆腐のスープは毎日同じ味ですが、日によってエビが入っていたり、ザーサイが入っていたりと変化があります。これが一杯2.5元。合計4.5元(約70円)です。いずれもアツアツで身体が温まり、軽い食感、やさしい味でサッと食べられて、毎日食べても飽きない美味しさです。
ちなみに、出来合いのものを仕入れているようですが豆乳も一杯2元で売っています。これも合計すると6.5元(約100円)です。
注文方法は、油条1本、スープ1杯の場合、次の通りです。
まず「チン ゲイ ウォー イーガ ヨウティアオ」といって油条1本注文します。すると大体、ほかには?(ハイ ヤオ マ?)などときかれますので、その時に「チン ゲイ ウォー イーガ トウフ―ファー」と言います。あとはお金を支払って「シエシエ ザイチェン(謝謝、再見)」です。2本、2杯の場合は下線部を「リャン」に、3本、3杯の場合は「サン」、4本、4杯の場合は「スー」に変えてください。
繰り返しになりますが、とても感じのよいおじさんとおばさんの家族が、汗をかきながら一生懸命に作って売っていますので、現地に行かれる方はぜひ立ち寄っていただきたいと思います。
続きは明日のブログで。
食べ物の話がまだ続きますが、次回のコラムは「上海で饂飩を注文してみると?」をお届けします。