さて、上海に出店するとしたら一号店はどこがよいのでしょうか。上海の有名な強力動線は南京路ということで、一号店は「南京東路」を選ぶという考え方もあるように思われますが、以前にもお話した通り、「南京東路」は観光客でごった返す通りです。

「豫園」という観光名所があり、そこともやんわりつながっている大通りで、極端に言うと浅草のようなイメージの場所です。そこに店舗やロゴが存在することで宣伝効果はあるかもしれませんが、上海市民の間で名前が広まるかというとその保証はありません。

上海市民の間で話題性が広まりやすい場所はどこかを考える際のヒントが『city’super』(超・生活)の出店にあるように思います。

『city super』(超・生活)は、食品・日用雑貨主体のスーパーですが、日本を含む外国製の商品が多く売られるおしゃれな高級スーパーです。以前、ご紹介した南京西路の新大型SC『兴业太古汇』(英語名:HKRI Taikoo Hui)の地下2階に、先週ようやく4号店が開店しました。では1~3号店はどこにあるかを見てみたいと思います。

city'super

『兴业太古汇』地下2階にオープンした『city’super』上海4号店

店頭にあるカードの記載順序に出店したと考えると、1号店は前回ご紹介した地下鉄2号線「陸家嘴」(Liujiazui)駅につながる『上海国金中心』(通称ifc)の地下2階にあります(ちなみに“~中心”は“~センター”の意味です)。新たに開発された浦東エリアで、周辺の従業員数も十分にあります。

2,3号店は「淮海中路」(ワイハイチュウルー)という通りにあります。

そのうち3号店は『環貿iapm』という香港系のショッピングモールの地下1階にあります。ここは、上海で最新のものや、“上海初”のものが集まる施設です。ここは地下鉄1号線で人民広場から2駅目の「陝西南路」という駅に直結しています。

ここを起点とした「淮海中路」沿いにユニクロや無印良品の旗艦店は出店しています。現地の情報誌においても「淮海中路」は上海の買い物のメインストリートと紹介されており、路面店を考える場合、この「淮海中路」は優先順位の非常に高い通りと言えます。

続きは明日のブログで。「淮海中路」のツアーに出てみましょう。明日は『環貿iapm』に入ってみます。