昨日の続きです。店舗開発関係者が繁華街「淮海中路」のツアーを始めるなら、起点は「南京西路」から地下鉄12号線で一つ目の「陝西南路」駅です。12号線は北東から南西に走る路線ですが、「南京西路」の駅入り口は「南京西路」の中心からややはずれたところにあって乗るには若干不便です。
「陝西南路」駅の改札の真ん前に入口があるのが『環貿iapm』という商業施設です。ここは上海で最新のものや“上海初”のものが集まると言われている香港資本の商業施設です。業界人も定期的に訪店するそうです。
休日は多くの上海人でにぎわっておりますが、驚くのは飲食店の多さです。ここの飲食テナントの数はいくつだと思われますか?ズバリ“63”です。“白熊”というカレーショップ(シロクマカレー)、『星巴克珈琲』(スターバックス)、高級レストランなど様々な種類のテナントが入っています。
さて、この中で、日曜日の昼時に客数がゼロの飲食店がありました。それは4階の『MORTON’S』というテナントです。ここは何の店かというとオイスターバーです。日本でもまだメジャーとは言い難い業態で、上海ではまだまだ時期尚早という印象を受けました。
上海の商業施設のテナントを見ていると、なんとなく懐かしさを感じることが多いです。10年位前に日本でもブームになったものの、そう言えば今はどうだったかなと思えるテナントが、未だに“上海初”のテナントが集まる施設に出店しているのです。そのくらい上海は東京より時間が遅れて進んでいるように思えます。それだけに、東京等で最先端のものをそのまま持っていくというよりは、上海ではまだベーシックな施策が求められている段階にあると考えるべきなのかもしれません。
続きは明日のブログで。『環貿iapm』を出て、「淮海中路」のツアーを続けましょう。