昨日、固定客になる可能性が低い3種類の人々という話をしました。『PANDA EXPRESS』訪店時は、そのような3種類の人々の比率がまだ高い印象を受けました。

次に提供スピードについてです。

これは同社のやり方であり変えようがないのかもしれませんが、カウンター越しに注文を受けて客の目の前で店員さんがボールないしはプレートに出来上がっているメニューを盛り付け、レジに送り支払を済ませる、という流れでサービスが行われます。詳細は割愛しますが、選択肢が多く、メインとサイドメニューを別々に注文しなければならず、また『プレミアムメニュー』という特別なチャージがかかる商品もあり、更には英語のメニューをそのまま音だけカタカナにしたようなメニューが多く、“初心者”には複雑な印象を受けました。

その結果、サービス速度が遅く、EXPRESS…?という印象を受けました。

ハンバーガー、ピザ漬けの“No choice”(仕方がない)なアメリカ生活の中で、こうしたチャイニーズレストランがあれば重宝するのかもしれませんが、そうでない場合に必須の業態だろうか?というと疑問が生じます。アメリカンチャイニーズのファーストフードのカテゴリーで直接的に競合するテナントは無いにしても、類似したメニュー、ないしはそれよりも質の高いメニューをより納得できる価格で提供する惣菜店、弁当屋などは、日本には複数存在します。メニューには“TAKE-OUT(テイクアウト)”と“CATERING(ケータリング)”という言葉がありますが、テイクアウトのみならず、外食の宅配も最近ではかなり選択肢が増えました。

こうした事柄を総合すると、“全米では人気→日本でも人気”、いう単純な将来像は描きにくいのでは、という印象を訪店してみて受けました。引き続き、今後の展開を見守らせていただきたいと思います。