前回の続きです。日本マクドナルド全盛期の出店を振り返りながら、マクドナルドが不振に陥った本質的な理由を分析する本シリーズでは、まず、1999年以降、全国チェーンであるマクドナルドがどのように店舗を新規出店、そして退店してきたかをエリアごとに見てみたいと思います。

はじめに、渋谷区についてはどうだったか?を思い起こしてみたいと思います。

マクドナルドは1999年当時、全国を670のエリアに分けてそれぞれのエリア戦略を考えていました。そのエリアごとに出店・閉店がどのように推移したのかを探ってみたいと思います。

第一回の今回は、日本最大の面積を誇る「マクドナルド原宿表参道店」が、2016年1月15日をもって閉店することがわかった東京都渋谷区をとりあげます(関連記事「日本最大の店舗『マクドナルド原宿表参道店』が閉店へ」)。

1999年11月に、渋谷区には19店舗のマクドナルドがありました。

その後、このたび閉店することが分かった原宿表参道店を含む4店舗を新たに出店する一方で、11店舗を閉店した結果、2016年1月上旬の時点では、渋谷区のマクドナルドは12店舗となっています。

渋谷区という市場規模の大きな超広域商圏で店舗数を7つも減少させていることが分かります(表参照)。

McDonald_in_Shibuya

同様な傾向が他のエリアでも起こっていないか、追跡したいと思います。続きは明日のブログで。