前回の続きです。まずは、今年3月に日本再参入を果たし、グランドオープンしたばかりのカールスジュニア秋葉原一号店訪店の印象を共有します。

2016年6月24日(金)天候曇り。11:35-13:00。

昼時なので行列しているかとも思いましたが、まったく行列はなく“すんなり”入ることができました。黒を基調にしており、店内の様子が伺いにくく、入りにくさはありましたが。

57席に対して、着席している客数は14人、注文待ちが8人と客数の合計は22人。

朝から一働きして空腹だったところ、すぐ買えて、しかも待たずに座って食べられるとのことで、標準的なオリジナルというメニューを注文しました。

“とりあえずこれを食べなさい”というものがはっきりしていない(名前がわからない)うえ、サイズと価格が高め、かつ複雑で、客が注文を確定するのに時間がかかるため、レジ前に行列ができやすいのが残念です。

それはさておき、カールスジュニア一号店は、秋葉原駅と末広町駅の駅間の路面店ですが、横断歩道に面しており店前通行量は豊富です。標準的なファーストフード店であれば、昼時の一時間で120以上のトランザクション(取引件数)を稼ぎたい立地ですが、実際はどうなのか?

ということで、入口脇に座って、約90分間の来店数を計測してみました。(店内にアンケートカードがあり、それによると、カールスジュニアは自身を“ハンバーガーレストラン”と認識しているようです。)その結果は、以下の通りです。

【11:35-11:59】 25人(11:55にほぼ満席となり、1名のロス)

【12:00-12:15】 21人(6名ロス)

【12:15-12:35】 26人

【12:35-13:00】 34人

【12時台】合計81人

(顧客内訳)メイン顧客は、近隣で働いていると思われるビジネスパーソン(うち女性3人のグループも3組)で、約半数。次いで営業回りのビジネスパーソン。就活生なども目立つ。その他、外国人観光客(アジア系6名、欧米系8人)、修学旅行生6人。家族連れ3人。

驚いたのは、既に、近隣で務めておりリピートしていると思われる客も目立ったことでした。

共通点は男女問わず“ガッツリ食事をしたいような人”で、買い支えてくれそうな客層の特徴ははっきりしている印象を受けました。

また、座席の回転もよく、体感的に客の滞在時間は30分~40分程度で、毎分コンスタントに1~2名の入店があります。

こうした顧客データは今後の展開方法を考える上で有効であり、成功した企業はこうしたデータの傾向から“失敗しない出店方法”を考えるものです。では、今回は、以上の情報のみを踏まえて、カールスジュニアの今後の多店舗化の方向性について考えてみましょう。

続きは明後日のブログ(その3)で。