前回の続きです。カロリー等をあまり気にせず、体に悪いのかもしれないけれどガッツリしたものを食べたくなる人は、男女問わず少なからずいます。私も頻度は減りましたが定期的に行く店があります。(ハンバーガーショップではありませんが)

そうした人たちは、食べることに真剣で、貪欲です。よって、店舗に行く際も強い目的意識をもっています。買い物等のついでに衝動的に利用することは少ないと思われます。また、ガッツリ食べるときは価格を気にしませんし、目的を達したらすぐに帰ります。また提供が速いことへの期待も低いものです。多少待つことにより食欲が高まるのかもしれません。

カールスジュニアのキャッチコピーは、「EAT LIKE YOU MEAN IT.」 (本気で食事を楽しもうか。)だそうです。そのようなカールスジュニアが今後多店舗化するなら、そうした食べることに真剣で、貪欲な客層を集客しやすい市場・立地を厳選することが必要でしょう。その際、何も繁華街の一等地やスターバックスなどが出店しているような“小じゃれた”イメージの施設を狙う必要性は低いのかもしれません。

10年で150の出店数が目標(新聞報道による)であれば、出店機会があるからという理由だけでホイホイ出店するような展開方法をとらないことです。

では、どのような立地を狙うべきか?また、出店計画をどう立てるか?

その際にまず一考に値するのは、“共存”可能なブランドが出店しているエリア、立地から考えるということです(共存戦略についてはいずれお話しします)。

ガッツリ食べたい人がほかに使う店はどこでしょう?自分がガッツリ食べたいときどこに行っているだろう?といった具合に頭を動かすのです。そして、そうした店舗が成り立っているのはどのような条件がそろった立地なのか、という順に考えるのです。その後、そうした条件がそろった立地を具体的に地図に落とし込んで行くのです。

続きは明後日のブログ(その4・最終回)で。