今週から、大学で“出店戦略”の講義が本格的に始まり、第一回目の授業が終了しました。

この講座を作ることは私の長年の悲願でしたが、本当に実現してしまいました。35人の受講者もいて、講義は成立しそうです。私の知る限り、大学で実践的な“出店戦略”を体系的に教える授業は、ほかにないのではないかと思います(もしご存知でしたら、教えて下さい)。

意外と身近な内容だと分かる学生が多く、熱心に聴いてくれました。

授業では、商業物件と住宅物件の違い、立地の評価方法、出店方法と企業イメージの関係など、概要を縦断爆撃的に話す中で、大学生を対象にある簡単な仮の調査を行いました。

それは、“ブランドの認知度”に関するもので、当ブログでもとりあげたことのある下記の外食チェーンで、知っているものに○をつけさせるものです。

  • マクドナルド
  • ドトールコーヒー
  • クリスピー・クリーム・ドーナツ
  • コーヒービーン&ティーリーフ
  • ブルーボトルコーヒー
  • パイフェイス

関心の対象は、当ブログでもかつてとりあげた、日本初上陸から2年以内のブランドがどのくらい大学生に知られているか?という点でした。

結果は、マクドナルド、ドトールコーヒーは35人中35人が知っていると回答する一方で、クリスピー・クリーム・ドーナツは35人中、知っていたのは21人。コーヒービーン&ティーリーフ、ブルーボトルコーヒー、パイフェイスにいたっては、知っている学生は出現しませんでした。

認知度が低いということは、利用経験者の割合も少ないということです。認知度が低いブランドが新たなマーケットに進出したとしても、高い売上は期待できません。

さて、生活圏内に店舗が十分にあるか無いかで認知度に差が生じることは容易に想像がつきますが、その差がどの程度のものなのかは、実のところ、情報がほとんどありません。

今回は大学生対象のサンプル構成の偏った仮調査でしたが、弊社では、近々、1都3県における老舗・新興外食チェーンブランドの認知度に関する自社調査「リテールブランド浸透度調査」を実施する予定です。結果をご期待ください。

なお、「自社ブランドや気になるブランドの認知度を把握したいが、独自でリサーチをする余裕が十分にない」という方がいらっしゃいましたら、お手頃な費用で、質問票にご希望のブランド名を追加し“相乗り”していただくことも可能です。ご興味のある方は、お問い合わせください

続きは出店戦略講義【第2講①】宮城県仙台駅周辺の立地選定問題を出題してみた(1)で。