商圏に関する勘違い: 商圏は円形ではない
昨日の続きです。商圏の大きさは?という質問に対して、半径500メートルくらい、2キロメートルくらい、などの距離で答える方が多いように思います。
その方の頭の中には、商圏の形が円形であるという前提があるのではないでしょうか。
その場合、地図データの情報から、半径500メートル、2キロメートルの中に人口が十分いることが分かると、売上予測において、売上を楽観的に予測してしまいがちになります。
確かに、距離で決まるというのは単純で分かりやすいのですが、それはいくつかの条件が揃わないと期待できないのです(詳しくはまた、「中心地理論」の話のときに述べます)。
実際には、300メートル先から来るお客さんもいれば、200m先なのにほとんど来てくれないお客さんもいます。
それはなぜなのでしょうか?
立地判断における商圏の考え方
今、ある2つの物件があって、いずれも、半径500m内の夜間人口が20,000人というデータがあったとします。
どちらを選ぶか考えるとき、それぞれの商圏のどのような点に着目すべきでしょうか?
次号商圏は分断される【1】「商圏の分断」とは?に続きます。