週が明けましたので、本題にもどります。まず、前々回のおさらいです。
“既存の業態(ストア・ブランド)を多店舗化することによりサービス企業が成長を図る場合、市場浸透と市場拡大という選択肢がある”ということが先人の研究により分かっています。
しかし、それを、学習塾を含むサービス企業が“多店舗(教室)化”する状況にあてはめた場合、あまりにも単純な分類であるといえます。なぜなら、サービス企業は市場浸透と市場拡大を同時並行で進めなければならないことがあるためです。両者を二分して考えてはいないためです。(大規模小売店舗はそれを二分して考えることができますが、この点に関しては改めてお話しさせていただきます。)
そこで、先人の研究成果を精緻化してみたいと思います。精緻化とは、“単純”な分類に対して、使い勝手を損なわない程度に選択肢を増やしてより使いやすくする、曖昧さをなくす“といったニュアンスでとらえてください。
ここからは精緻化のためのアイデアを出すために考えなければならないのですが、ここで思考のヒントとして、ある問いがあります。
<問>学習塾を含むサービス企業が“多店舗(教室)化”する際に決定するべきことは何と何でしょう?
<ヒント①>多店舗化をする際の経営判断において、経営者により意識されているか否かは不明ですが、多店舗化を進めるにつれて変化しているものが“2つ”あります。
<ヒント②>多店舗化を経営者の視点で管理する問題を扱うため、個々の店舗(教室)の個別的要因(立地や物件構造など)以外です。
皆さんもぜひ、考えてみてください。
<参考文献>Levy, M. and B. A. Weitz. (2004). Retailing Management. McGraw Hill.