多店舗化を目指す企業にとって、最初の5店舗の出店でどのような戦略を描くかは、その後のビジネスの成長を左右する非常に重要なポイントです 。

今回は、「5号店までの出店で絶対にやってはいけないバツなこと」をテーマに、多店舗化の初期段階で抑えておくべき出店の鉄則を解説します。

「同じ市内で2回見かける」ことの絶大な効果

皆様は、茨城県内に5つの実店舗を展開する「ファンキー駄菓子屋ズンドコ商店」をご存知でしょうか?

例えばつくば市内を車で移動すると、つくば駅周辺の施設(トナリエ)と、郊外のイオンモールつくばの2箇所で、この「ズンドコ商店」の店舗を目撃することになります

実は、この「同じ市内で、消費者が併用して回遊する複数の集客施設に店舗がある」という状況が非常に重要な意味を持っています 。消費者は、自宅を出て市内を移動する中で同じお店を「繰り返し見かける」ことになり、それによって名前やブランドが自然と記憶に刷り込まれていくのです 。

売上をあげる前の「前段階」を意識する

店舗開発において「売上を増やす」というのは最終的なゴール(5段階目のステップ)です 。売上を作るためには、まずそのお店に「入店する人」がいなければなりません

しかし、ただ出店しただけではお客様は入ってきません。入店してもらうための前段階として、以下のステップを踏む必要があります

  1. 知る機会を増やす: 消費者が自分の会社の屋号を知る
  2. 繰り返し見かける: 併用する施設に店舗があり、複数回目撃する
  3. 記憶される: 「あのショッピングセンターと駅にあるお店だ」と認識される

ただ闇雲に出店するのではなく、「いかにして消費者の記憶に残る出店をするか」を考えることが、多店舗化の初期段階では求められます

5号店までで「絶対にやってはいけない」出店戦略

これらを踏まえると、最初の5店舗を出店する地域は、かなり限定的(狭域的)にするべきだということがわかります 。多くの消費者が併用するであろう集客施設や、移動経路上に複数出店することが理想です

逆に、この時期に絶対に避けるべき「バツなこと」は以下の通りです。

  • 闇雲な広域化: 色々なマーケットを開拓しようと、エリアを広げすぎてしまうこと
  • 店舗の分散: ターゲット層が併用しないような、バラバラの街に1店舗ずつ分散させて出店すること

このような出店をしてしまうと、消費者が店舗を繰り返し目撃する機会が減り、ブランドが記憶されにくくなります 。結果として入店する人が増えず、売上不振の店舗を生み出す原因となってしまうのです

初期の5店舗は「開幕5連勝」が絶対条件です 。ここで躓いてしまうと、6号店以降の出店計画そのものがストップしてしまうリスクが高まります 。確実にお客様の記憶に残り、利用者を増やせる「負けない出店戦略」を練り上げましょう。

▼動画の解説はこちら


💡 【お知らせ】店舗開発の実務を体系的に学ぶ「福徳塾」がいよいよ開講!

出店戦略は、企業のマーケティング・ブランディングを根底から支える重要な経営課題です。 これまで現場で培ってきた「店舗開発」のノウハウを、体系的かつ実践的に学べるeラーニング講座『福徳塾』が、いよいよ来週火曜日に本格始動します!

「加藤式・実務逆算学習法」を用い、現場ですぐに使えるスキルが身につくメイン講座をご用意しております。 詳細は当サイトでお知らせします。ぜひご期待ください!

書籍には載っていない「プロの実務ノウハウ」を、最短でマスターする。
公式eラーニング講座はこちら ▼