出店の基本は何か? ~店舗網の健康な状態について~
昨日の続きです。チェーン店の出店の基本、それは市場規模に相応しい数の店舗を出店するということです。ではどのくらいの数の店舗を出店すべきか?
今回弊社が実施したリテールブランド浸透度調査から読み取れたことは、認知度が90%を超えるブランドは、基本的に300店以上の店舗を首都圏に出店しているということでした。
では全部で600店以上を出店している、コメダ珈琲店はどうだったか?
その認知度は80%台半ばに留まりました。その理由は、1都3県の店舗数がまだ300店に満たないためです。中京圏では優に90%を超えると推測できますが、関東圏ではそうはなっていないのです。
当ブログでは、認知度が90%を超えるブランドは市場に定着したブランド、つまり、「定番ブランド」になったと定義したいと思います。そして、それは首都圏1都3県の場合、300店を開店することで達成できることが独自調査より明らかになりました。
首都圏1都3県に300店。これは、人口12万人あたり1店舗を意味します。この数字は、1都3県の人口総数3600万人を300で割って得られます。首都圏で300店、日本全国では(ざっくりとした数字ですが)総人口を12万で割った約1000店となります。
以上をまとめると、日本市場での理にかなった出店方法は、“総店舗数1000店で全国展開する場合、首都圏に300店、残り700店を首都圏以外で、人口12万人に1店舗の割合で出店している”状態となります。
この評価基準に照らしてコメダ珈琲の店舗網をみてみるとどのようなことが言えるか?ということを、ぜひ評価してみてください。