カニバリゼーション(通称カニバリ)とは?

既存店の近くに新たな店舗を開店しようとする際に、必ずといって良いほど議論されるのがカニバリゼーションです。英語では”cannibalization”で、直訳すると「共食いする」という意味です。そこから派生して、同じ会社の2つ以上の店舗が顧客や売上を食い合う状況を意味する用語として使われています。

カニバリゼーションは、通称「カニバリ」と呼ばれています。カニバリゼーションが起きることを「カニバる」などと表現することもあります。

このカニバリは厄介なもので、その実態が明らかになっていません。そのため、店舗を開店したい店舗開発部門と開店後の予算に責任を負う営業部門の間で、議論がかみ合わなかったり、非常に感情的で非論理的な議論になったりすることがあります。

近くに2店舗目を開けて全体の売上が2倍になるわけはないとして、既存店の売上は一体どのくらい影響を受けるのだろう?こんな問題を考えるための材料を紹介します。

カニバリの大きさを決めるものは何か?

カニバリを考えるときに、チェックすべきことは次の点です。

  • その市場の市場規模(昼夜間人口、商業販売額など)
  • 2つの店舗のサイズ2つの店舗の立地
  • 2つの店舗が入店する施設の規模
  • 2つの店舗が入店する施設の立地

『カニバリゼーション』(カニバリ)って何?【2】に続きます。カニバリについて考える前に大事な話を一つ。