小型船舶操縦士免許取得のススメ【4】分相応の目的地に安全に辿り着くために

前回の続きです。小型船舶操縦士1級免許をとって100海里まで目指して出発したとして、100海里までたどり着けるでしょうか?

100海里とは185.2km沖合ですが、恐らくたどり着かない、仮に着いたとしても港に返ってくることは難しいと思われます。

なぜか?は、操縦可能な船のサイズでは燃料が十分でないためです。海上でガス欠になり、あとは潮に流されることになると思われます。

海沿いにはボート用の給油所がありますが、沖合にそれはありません。

大海を航る船が大型なのはなぜか?それは燃料を十分に蓄えるためです。飛行機も同じです。羽田からヨーロッパやアメリカへの直行便の飛行機がジャンボなのは燃料タンクが大きいためです。遠くへ行くには十分な燃料が必要で、それに見合ったサイズが必要だということです。

自分のサイズや能力を伴わないのに、大型船やジャンボジェット機と同じような目的地を目指すのは危険かつ無謀なことです。

これは多店舗化にもつながることと思われます。自社の状況と目標があまりにもかけ離れている場合、何かしらの危険があるのではないかと考える必要があります。

冷静に考えれば日常使いに近い企業・業態が、早いうちから高級ブランド店のような店舗展開をするケースがありますが、それは小型船舶で沖に出るようなものなのかもしれません。

企業は船、飛行機じゃないという意見もあるかもしれません。色々な考え方がありそうした意見と争う気はありません。気合で船を漕ぐという会社があっても良いと思います。

しかし、個人的には遭難はごめんです。遭難しない・死者を出さないために絶対に無理をしてはいけないということ、十分な航行計画を立てること、注意を怠らないこと、などを小型船舶操縦士の学科では繰り返し言われます。背伸びした操縦ではなく、分相応の目的地に安全にたどり着くことをまず優先することを心がけるべきで、これは多店舗化にも共通するように思えてなりません。

しかし、港の外に出ていつまでもゆっくり安全運転で良いかというとそうでもないということは次回にお話させていただきます。続きは次回のブログで。