”いきなり”赤字転落を受けて【4】『いきなり!ステーキ』の出店は速度もあまりにも急速

前回みたように『いきなり!ステーキ』の出店は地域的な偏りが極端だっただけでなく、その速度があまりにも急速であった点にも特徴があります。

かつては一年で店舗数が7~8倍になった“セルフうどん”のチェーンがありました(過去記事はこちら)。『いきなり!ステーキ』ができる前のペッパーフードサービス社の業態『ペッパーランチ』も同じように急拡大したことがありました。近年はタピオカの店舗が急増しました。他にも、毎年のように店舗数を急拡大するチェーン店が現れます。また、日本市場に定着したナショナル・チェーンは、多くが、その成長過程で急拡大する時期を経験するものです。

こうして見ると、出店のスピードは時系列的に一定ではなく、比較的ゆっくりな時期と加速期があると言えます。10年で500店開けるとしたら毎年50店ずつ開業するかというと、必ずしもそうとは限らないのです。こうした点をチェーンの成長初期の段階からある程度想定しておく必要があります。なぜならそれは、本社の体制や、出店のための財務活動、人材の採用・育成など、店舗開発部門以外の部門の将来計画にも影響するためです。

ただ、この出店速度の緩急のつけ方をどうすべきかについては、教科書的に説明されているものが皆無に等しいです。実務に携わっていたときも、これでよいのか?と思いながら、十分な確信がない中で、社内で意見を述べなければならなかったことが多々ありました。

それについて粘り強く考え続けて、ようやく仮説じみたものができて参りました。弊社セミナーの実践編2【出店戦略編】では、“出店スピードを上げるべきとき・上げるべきではないとき”について詳しく言及します。本年の最終回は11月29日(金)開催です。まだ少しお席がありますので、ご興味のある方はぜひこちらをご覧ください。(了)

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