『グランツリー武蔵小杉』に関する消費者行動データ速報

福徳社では、開業時に話題性の高かった首都圏大型商業施設につき、開業後1年以上を経過した現時点でどの程度消費者の日常的購買行動に定着したかを消費者行動から検証する独自リサーチ『商業施設利用実態調査2015』を実施しました。ここでは、2015年から調査を開始した新しい商業施設について、調査結果の速報をご報告します。

2015年から調査を開始した新しい商業施設『グランツリー武蔵小杉』は、2015年6月調査実施時点では、開業後半年が経過していました。ここでは概要をご紹介します。

『グランツリー武蔵小杉』は、神奈川県での認知度・利用経験率が高く、来客の8割近くが神奈川県からであるなど、商業施設の規模が大型であることを考えれば、期待されていたはずの商圏の広がりは限定的であるものの、足元商圏では、利用経験者のリーセンシー、フリークエンシー、今後利用意向ともに高く、消費者の日常的な買い物の場として定着しつつある様子が読み取れます。

リサーチ結果(速報)
  • 認知度は、1都3県では14.5%にとどまるが、神奈川県だけで見ると35.0%の消費者に認知されている。
  • 同様に、利用経験率も、1都3県では6.9%にとどまるが、神奈川県だけで見ると21.7%の消費者が既に訪れている。
  • 出現した利用経験者34人中19人が、既に2回以上利用している。3回以上利用した人も14人にのぼる。利用回数平均は2.62回と高めであり、フリークエンシーは高そうである。
  • 3か月以内に利用した人が58.8%と、リーセンシーも高めである。
  • 今後利用意向では、82.4%が今後利用意向が高い。
  • 利用経験者のプロフィールは、性別、年齢別、婚姻の有無、職業別では回答者全体との有意差はなく、老若男女幅広い客層といえる。
  • 来客の76.5%が神奈川県から来ている。
  • 「グランツリー武蔵小杉」利用経験者のうち、他の調査対象施設の利用経験があると答えた人の割合(併用率)は以下のとおりである。
    • 東急東横線でつながる「渋谷ヒカリエ」との併用者が67.6%にのぼる。「MARK IS みなとみらい」利用経験者も4割近い。
    • 「ららテラス武蔵小杉」との併用者が55.9%にのぼる。
    • 新しい「二子玉川ライズ・ショッピングセンター・テラスマーケット」の利用経験者が既に2割を超えている。
    • 広域から集客している「東京ソラマチ東京スカイツリータウン」「ダイバーシティ東京」の利用経験者が多いことは、他の商業施設と同様である。
    • 今回の調査対象施設以外でよく利用する商業施設を尋ねたところ、「グランツリー武蔵小杉」利用経験者(全34人)の3割弱にあたる9人が「ラゾーナ川崎プラザ」をよく利用すると答えた。

以上です。ご自身の印象と比べて、いかがでしたか?