商業施設等にテナントとして出店することで店舗数を増やす企業の場合、その“交渉力”は施設側が強いことが多いと言って良いと思われます。
が、交渉力の強さの度合はテナントによって異なると考えられます。人気があって売れるテナントは引きも多く、その場合は交渉力が強いと言えます。
昨今、強いテナントはどこか?それを客観的に確認する方法を一つご紹介します。
あるエリアに複数の大型商業施設がある場合、そこのフロアガイドを確認します。
次にこう仮定します。
交渉力の強いテナントは、商業施設を選べる自由度が高いことが考えられ、Aという施設に出店していたとしても、周辺のBという施設にも出店していることが出来る。(弱いテナントはそれが出来ない)
今回は、立川エリアにある3施設(立川駅の『ルミネ立川』『グランデュオ立川』と『ららぽーと立川立飛』)に着目し、複数の施設に出店しているテナントはどこかを確認してみたいと思います。ららぽーと立川立飛を軸にして他の2施設にも出店しているかどうかを、フロアガイドを使って確認します。お金は一切かけずにできるリサーチです。テナントは飲食を除きます。
ららぽーと立川立飛のほかに、もう1店で合計2つの商業施設に出店している主なテナント企業は次の通りです。
では、3つの施設全てに出店しているテナント企業はあるのでしょうか?
あります。2つ確認できました。さあ、どことどこでしょう?
立川エリアにある3商業施設(立川駅の『ルミネ立川』『グランデュオ立川』と『ららぽーと立川立飛』)全てに出店しているテナント企業はあるのでしょうか?2つありました。2つとは下記の通りです。
店舗名 | ルミネ立川 | グランデュオ立川 | ららぽーと立川立飛 |
ABC-MART | ○ | ○ | ○ |
ロクシタン | ○ | ○ | ○ |
多くの方が“やっぱりな”と思われる結果が含まれていなければ、このリサーチの一連の方法は信憑性をなかなか得にくいものです。
また別のエリアでも同じことを行い、その結果を共有させていただきますが、信憑性があると思っていただけた方は、ぜひ使ってみてください。
以上、強いテナントの見分け方についての御提案でした。