首都圏の新しい商業施設が“その後”どうなったのかをあぶり出す消費者調査『商業施設利用実態調査2016』の結果より、“認知度”に関するデータの速報をお届けします。本日は、調査対象商業施設を、【1都3県】の集計データで認知度が高かった順に並べてみましょう。
『商業施設利用実態調査2016』調査対象商業施設(開業日順)
● 三井アウトレットパーク木更津 ● ダイバーシティ東京 プラザ ● 渋谷ヒカリエ ● 東京ソラマチ東京スカイツリータウン ● ビックロ ● KITTE ● 酒々井プレミアム・アウトレット ● MARK IS みなとみらい ● イオンモール幕張新都心 ● イケア立川 ● ららテラス武蔵小杉 ● キラリナ京王吉祥寺 ● 大宮ラクーン ● イオンモール木更津 ● グランツリー武蔵小杉 ● 原宿ALTA ● ららぽーと富士見 ● 二子玉川ライズ・ショッピングセンター・テラスマーケット ● コクーンシティ ● ららぽーと海老名 ● 渋谷モディ ● ららぽーと立川立飛
(調査年: ●2014/2015/2016 ●2015/2016 ●2016)
新たな商業施設を開業する場合、当初の企業努力は、消費者による認知度を高めることに向けられるべきです。事前の認知度をいかに高めるかにより、潜在的な顧客の量的なベースが決定するといえます。
調査対象商業施設の1都3県(n=491)での消費者による認知度は、『東京ソラマチ東京スカイツリータウン』の65.0%から『キラリナ京王吉祥寺』の7.5%まで大きな開きがありました。
まず気づくことは、最近開業したばかりの新しい大型商業施設は、認知度がなかなか上がらなくなっている傾向が見られる、ということです。2015年以降に新たに調査を開始した11の商業施設(●と●)の認知度平均は15.7%にとどまります。
この2年ほど、首都圏では派手さを欠く商業施設の開業が進んだ、という事情もあるでしょうが、限られた領域に複数の大型商業施設の開業が急速に進む中、単に施設の規模が大きかったり、希少性のあるテナントがあるという理由だけでは、もはやマスコミや消費者の耳目を集めることが難しい時代になってきたということが窺えます。
新しい首都圏大型商業施設の認知度ランキング2016【1都3県】
『商業施設利用実態調査2016』調査対象商業施設~1都3県での認知度が高かった順~
<認知度6割以上>
- 【1位】東京ソラマチ東京スカイツリータウン
- 【2位】渋谷ヒカリエ
- 【3位】ダイバーシティ東京 プラザ
<認知度4割以上>
- 【4位】三井アウトレットパーク木更津
- 【5位】酒々井プレミアム・アウトレット
<認知度3割以上>
- 【6位】ビックロ
- 【7位】KITTE
- 【8位】イオンモール幕張新都心
<認知度2割以上>
- 【9位】MARK IS みなとみらい
- 【10位】コクーンシティ
- 【11位】二子玉川ライズ・ショッピングセンター・テラスマーケット
- 【12位】ららぽーと海老名
<認知度1割以上>
- 【13位】イケア立川
- 【14位】イオンモール木更津
- 【15位】ららぽーと富士見
- 【16位】ららぽーと立川立飛
- 【17位】グランツリー武蔵小杉
- 【18位】原宿ALTA
- 【19位】大宮ラクーン
- 【20位】渋谷モディ
<認知度1割未満>
- 【21位】ららテラス武蔵小杉
- 【22位】キラリナ京王吉祥寺
ご自身のイメージと比べて、いかがでしたか?
さて、商業施設の認知度を都県別に集計してみたら、面白い結果が得られました。特に、足元商圏から主に集客している【地元商圏対応型】の特徴の強い商業施設では、広域での認知度は低くても、立地する県での認知度が極端に高くなるケースが見られました。というわけで、明日のブログでは、神奈川県での認知度ランキングをお届けします。