商業施設閉店の方程式【1】こんなに出来て“大丈夫なのか?”に切り込む

こんなに商業施設が出来て“大丈夫なのか?”という論調を耳にすることがありますが、今回はこの“大丈夫なのか”に切り込んでみたいと思います。

商業施設に出店しようとするテナント企業にとって必要な情報は、どういう条件が揃うと、どのような施設が“大丈夫でなくなるのか”ではないでしょうか?

そこで、ここでは、“大丈夫ではない”とは、ある商業施設の売上が周囲の施設に奪われ、最終的に営業をやめ閉店してしまうこととします。

閉店といえば、2017年に入ってからでは『さくら野百貨店仙台店』の閉店がニュースになりました。

また、昨年の2016年11月には『千葉パルコ』が営業を終了しました。さらに千葉駅周辺では『千葉三越』が2017年3月に営業を終了するとのことです。

ここでは千葉市のケースに着目します。

予定も含めて2つの施設が営業を終了する千葉市とその周辺の郊外に大型商業施設の開業が相次ぎ、更にはリニューアルも継続的に行われた結果、千葉市中心部の商業的な力が低下したと考えることができます。言い換えると、中心部の商業施設全体の規模を郊外の商業施設全体の規模が上回ったことにより、消費者の買い物の場が郊外にシフトしていったと捉えることができます。

千葉駅周辺の主な大型商業施設には、閉店した『千葉パルコ』、閉店予定の『三越千葉店』のほかに、『そごう千葉店』『オーロラモールジェンヌ』『ヨドバシカメラ』があります。千葉市と周辺自治体には『三井アウトレットパーク木更津』『三井アウトレットパーク幕張』『酒々井プレミアム・アウトレット』『イオンモール千葉ニュータウン』や、超大型の『イオンモール幕張新都心』などが近年次々に開業し、千葉駅周辺が中心だった消費者の買い物行動が大きく変化しました。

この程度の仮説であれば容易に立てることができますが、本当に知りたいことは、何がどうなったときに、どのような施設が“大丈夫でなくなる”のかのはずです。

それに対して、千葉市とその周辺の人口、千葉市中心部と郊外の商業施設の件数と売り場面積の推移、『千葉三越』と『千葉パルコ』の店舗属性(売場面積、立地)を関連させ、“閉店の方程式”についてしばらく考えてみたいと思います。

続きは次回のブログで。

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