1月も末になってしまいましたが、改めまして、明けましておめでとうございます。
年明け以降、YouTubeの更新が止まっていることについて、何人かの方からご指摘をいただきました。確かにその通りだなと反省し、これからはまた定期的に更新していこうと思います。
撮影専用の場所も大手町に用意し、心機一転、情報発信を再開しますので、引き続きよろしくお願いいたします。
さて、久しぶりのテーマですが、今回はテスラの日本国内での店舗展開について取り上げます。
実は私自身、テスラの株を個人的に保有しており、一株主としても気になる存在です。
先日、テスラの日本展開に関する日本経済新聞の記事を目にしました。
この記事をきっかけに、「テスラの日本での出店は、店舗開発の観点から見てどう評価できるのか」を考えてみたいと思います。
評価には「基準」が必要
何かを評価する際には、必ず物の見方=基準が必要です。
今回は、次の前提条件から考えます。
- テスラはアメリカの外資系メーカー
- 電気自動車という新しいカテゴリー
- 価格帯は明確に高価格帯
つまり、外資系・高価格帯商品の販売店という位置づけです。
テスラは現在、日本国内に29店舗あります。
この数字を見て、店舗開発に関心のある方であれば、次のような疑問が浮かぶはずです。
- 29店舗は多いのか、少ないのか
- その29店舗は「どこ」にあるべきなのか
- 日本全国にどう展開していくのが適切なのか
新聞記事では「今後、店舗数を倍増させる」とも報じられていました。
つまり、現時点の29店舗は、テスラ自身も「十分ではない」と考えている可能性があります。
そこで今回は、高級なイメージを維持しながら展開するための出店プロセスを整理してみます。
高級ブランド出店は「4段階」で考える
外資系・高価格帯ブランドの出店は、私は4つの段階で考えるべきだと思っています。
第1段階:首都圏でのプレゼンス確立
日本では、新しい情報や価値は、まず東京から全国に広がっていきます。
そのため最初にやるべきことは、首都圏、とりわけ東京中心部での存在感(プレゼンス)を高めることです。
銀座、新宿といった主要百貨店のあるエリア。
ここで「テスラという名前」をしっかり認知させる必要があります。
その後、一都三県へ展開します。
横浜、大宮、千葉など、やはり主要百貨店のある都市が中心になります。
第2段階:地域の中心都市へ
首都圏で十分なプレゼンスを確立した後、次に進むのが地方の中心都市です。
典型例が、いわゆる「東名阪」
- 大阪
- 名古屋
さらに市場成長が見込める都市として
- 福岡
- 仙台
- 札幌
こうした地域の中核都市で、まず存在感を示すことが重要です。
ここでのポイントは、同時多発的に出店しないこと。
首都圏と地方を同時に出すのではなく、時間差をつけることが重要だと考えます。
なぜなら、時間差をつけることで「地域1号店」としての集客力が最大化されるからです。
行列ができる、話題になる、という“爆発力”を意図的に高めることができます。
第3段階:地域の主要都市へ波及
次は、中心都市の周辺に位置する主要都市です。
例えば
- 大阪 → 神戸・京都
- 名古屋 → 静岡
- 福岡 → 熊本
- 仙台 → 盛岡
- 札幌 → 旭川
この段階までは、出店スピードは比較的緩やかになるはずです。
あくまで「高級なイメージ」を守るフェーズだからです。
第4段階:全国展開フェーズ
この段階になると、高級ブランドは日常的な存在へと変わっていきます。
ここから出店スピードは一気に上がります。
原則はシンプルです。
- 人口の多い都市から順に展開する
ただし例外もあります。
人口は少なくても、全国的な集客力を持つ大型商業施設がある場合です。
こうした施設は、戦略的に前倒しで選択する余地があります。
まとめ:高級ブランド出店の原則
整理すると、次のポイントが重要です。
- 主要百貨店のある都市で「顔を出す」
- 人口の多い都市を優先する
- 地域ごとに出店の時間差を設ける
- 立地は妥協せず、その地域で「一番」と言われる場所を選ぶ
出店機会があるからといって、どこでも良いわけではありません。
高級なイメージを維持するためには、立地の厳選が不可欠です。
テスラの29店舗は「どこにあるべきか」
冒頭で触れた通り、テスラは現在、日本国内に29店舗あります。
この29店舗は、本来どこに配置されているべきなのでしょうか。
調べる前に、まず「あるべき姿」を考える。
そのための材料として、今回ご紹介した4段階の出店プロセスがあります。
実際のテスラの出店はどうなっているのか。
この点については、次回の動画・記事で検証していきたいと思います。
今回はここまでです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
弊社YouTubeチャンネルで動画もアップしましたのでぜひご覧ください。
