動線について、観察すべきポイント(その1)
昨日、動線の意味を確認しましたが、おさらいです。
出店判断向けの「動線」の定義は、
動線とは、商業施設や都市における人や車の動きを示す線。方向・量・時間的変化などを表示し、出店計画の判断材料とする。
でした。
さて、動線というと、「物件前を何人の人が通行しているか、何台の車が通っているか」という、「量」に注目しがちです。
確かに量は重要です。少ないより多い方が、開店後に集客不振に陥る危険性は低くなるはずです。
量を調べるには、カウンターで一定時間内に通過する人や車の量を計測する必要があります(その数字は売上予測にも利用できますが、その点の詳細はまた後日お話しします)。
しかし単純に量が多ければ良いかというと、そう単純な話ではありません。「量」を測ったら、次はその「質」を考える必要があります。
動線の質とは?
動線の「質」の定義には、方向と時間的変化が含まれています。
計測時には、通過する人や車が左から右へ通過するのか、右から左へ通過するのか、時間帯ごとにどう変化するのかが分かるように計測する必要があります。つまり、カウンターは2台いるということです。男女比、年齢層、主な客層(勤め人、学生、住民、買い物客など)なども観察するべきです。
要は、どのような人が、どちらからどちらへ、どのくらいの量、通過しているかを確認するのです。
この辺りまでは、実行されている方も多いのかもしれません。
続きは明日のブログで。