回転寿司最大手のあきんどスシローが、テイクアウト専門の新業態店舗「スシロー To Go」(プレスリリースはこちら)の出店を強化しています(参考記事「スシロー/東京2店目のテイクアウト専門店を江東区の砂町銀座商店街に出店」流通ニュースより)。
「スシロー To Go」は、兵庫県の芦屋に開いてから、今年4月末に東京にも開店し、その場所は葛飾区・亀有駅。都内2店目は江東区南砂銀座商店街だそうです。
“コロナ禍で持ち帰り需要が増えていることへの対応”といった論調で片付けられがちなニュースですが、出店という観点からすると、なぜTo Go店の出店が葛飾区、江東区なのか?、一号店がなぜ芦屋だったのか?、を考えるべきです。
既存の店舗と異なる営業形態の新業態店を立ち上げることは、スシローさんに限らず行われることがあります。しかし、「withコロナ対応で」、「大手の会社がTo Goを行っているからうちも」、といった考えだけで進めると、危険な場合もあるように思われます。
かつて、新たな営業形態の店舗を複数開店する仕事に携わった際、店舗間の売上に差が出てきて、その差がなぜ生じるか、という問いに答えなければならないことがありました。この場合はドライブスルー店舗でしたが、その結果、既存の店舗とは異なる営業形態の店舗が売れる条件を定義することができました。それとともに、既存の店舗とは異なる営業形態の店舗をどう開けていくべきか?という問いにも答えられるようになりました。その考え方を当てはめてみると、スシローさんのケースも説明がつきそうな感じがするので、新業態出店の考え方に関する仮説をまとめてみたいと思います。
新業態店舗が売れる立地の条件は大きく2つあります。続きはYouTube「店舗開発という仕事チャンネル」にて解説させていただきます。
テイクアウト店(ToGo店・持ち帰り店)を出店する際の考え方や注意点を解説します。
- 00:00 回転寿司最大手スシローがテイクアウト専門業態「スシロー To Go」を積極出店、のニュースについて
- 01:16 To Go / テイクアウト / 持ち帰り専門店舗を出店する理由(店舗開発の観点から)と問題提起
- 02:44 新業態店舗の2つの役割①既存店舗のカバーできない市場・商圏をカバーする
- 03:28 市場・商圏の例:亀有駅周辺の立地の場合
- 05:13 市場・商圏の例:兵庫県芦屋~神戸付近の立地の場合
- 07:20 新業態店舗の2つの役割②既存店舗の顧客の“利便性”を高める
- 09:48 あきんどスシロー「スシロー To Go」の出店の場合はどうか?
- 11:38 To Go / テイクアウト / 持ち帰り専門店舗を出店する場合の注意点