店舗開発シニア担当が答えられなければならないこと

店舗開発を担当されている方は、長いこと同じ企業で開発を担当される方もいらっしゃると思いますが、転職を何回か経験され複数の企業で開発のキャリアを積まれている方も多いと思います。

いずれにせよ、肩書が上がるにつれて、経営者から説明を求められる内容も高度化するはずです。

ジュニアの方は新規物件の出店の根拠を論理的に説明すれば良いのでしょうが、シニアの方はそれだけでは済まないはずです。

私自身もいくつかのチェーン企業で様々な成長段階に立ち会ってきましたが、会議等で説明を求められる内容は様々ありました。しかし、会社は違ったとしても、会議等で問題になることには共通点があるように思います。

そこで、「どこの会社に行ったとしてもシニアの店舗開発担当者が説明できなければならない問題とそれへの対処法」をお話ししたいと思います。

そもそもジュニアからシニアになるにつれて自分の考え方をどう変える必要があるか?

シニアになるにつれて変わることの一つに、新規出店に関して責任を負う件数が増えることが挙げられます。ジュニアはその件数が人数等に応じて割り振られます。ジュニアは狭い範囲を、地を這うような見方で良いのですが、シニアは広い範囲を俯瞰するような見方が求められます。前者は虫の目、後者は鳥の目ということがあります。

それを延長すると、経営者は飛行機や人工衛星の高さから、一国の単位で市場を管理することになります。

店舗数が少ない段階であれば経営者が一つ一つの物件の出店判断をすることも可能ですが、店舗数が増えてくると判断する件数が増え、判断内容そのものも複雑となります。また、他の経営者としての業務も増えるため、物件判断に避ける時間も減ります。出店の地理的範囲が広域になれば尚更です。そこで、シニアにはシニアとしての説明が求められるようになるのです。

その際に、個々の物件に関する詳細を何件も立て続けに説明されても、情報過多になり、経営者にはストレスを与えるだけです。

では、複数の新規物件を短時間で説明してGOサインをもらうにはどうしたら良いのでしょう?経営者が知りたがることとはどのようなことでしょう?自分が経営者だったらどのような問いかけをなさいますか?少し考えてみてください。

店舗開発シニア担当が答えられなければならない問題とは?【その2】に続く