大学生にとっては、いきなり訊かれても難解かもしれませんが、チェーン展開する企業のシニア・レベルの従業員が出来なければならない業務として、次のような課題を考えてみましょう。

小型店舗を全国規模で多店舗化する企業を想定し、同社が日本の北海道に20店舗開店するためのマーケット・プランを立案せよ

北海道を例に、ある一定の広さの地理的範囲(以下、エリアと呼びます)ごとの出店計画を策定する際の考え方を学んでいただきたいのですが、皆さんならどのようなプロセスでこのタスクの結論を出されますか?

まったくアイデアが無かったり、頭が動かない場合は、戦略立案能力が要求されるシニア以上のレベルのポジションを得られないかもしれません。そうならないためにも、ぜひマーケット・プランニングの基本的な考え方、必要な情報・データ、その加工方法、アウトプットの最終形について勉強していただければと思います。

エリアは、九州、四国、首都圏13県といった地理的に接続する複数の都道府県のまとまりや、北海道や沖縄県といった都道府県、宮城県仙台市など主要都市など、様々な設定方法が可能です。しかし、エリアの設定方法が状況によって変わっても、そこでの出店計画(マーケット・プラン)の方法の基本は同じです。土地勘が無いエリアであったとしても、おおまかな出店計画をデスクで作れるようになりましょう。

最初に用意する物は、北海道の地図です。そして主要都市の位置を確認してください。

出店する市場としてどのような特徴がありますか?関連して多店舗展開する上で注意すべき事柄には何が含まれますか?書き出してみてください。

続きは次回のブログで。