昨日の続きです。『イーアス高尾』開業直後というのに誠に不謹慎ですが、“入れ替わりが早そうなテナント”について考えてみたいと思います。考えてみていただきたいことは、共通点の続きで“開業後の早い時期から入れ替わるテナントの共通点”です。
ショッピングセンターの開業当初のテナントが全て存在し続けるということはまず無く、入れ替わりは必ずと言って良いくらいに発生します。
閉店には様々な理由があるのでしょうが、“思うように売れなかった”というのが主な原因だと思います。
思うように売れない理由には、3つあるように思います。
1つ目は“認知度が低い”ことです。知らないブランドは気づかれることも少なく、入店、購入に至るまでには高いハードルがあります。
2つ目は“区画”です。店の前を人は通るが通過するだけ、あるいは、店の前を通る人の目線が店舗に向かない、といった区画は、テナントの入れ替わりが頻繁な印象を受けます。
3つ目は、相応しい言葉が出てこないのですが“場違い”であることです。開業当初は集客の目玉として、また“ハレの日”の場として施設が利用されるようにと、希少価値があり、高級感を醸し出すようなテナントが入居します。しかし、多くの商業施設は時間が立つに連れて、周辺住民に“日常的”に使われるようになります。このようにベーシックなものを購入・利用するための“日常使い”になったときに“浮いてしまうようなテナント”です。
これら3つに全て当てはまるテナントは?と考えながら観察すると、初日からセールをやっているテナント、売り子さんの呼び声が魚屋さん並に威勢がよいテナントなど、苦しそうなところが目に入ってくることもあります。
『イーアス高尾』のその後を引き続き観察していきたいと思います。