「その他よく利用する商業施設(自由回答)」トップは『ららぽーとTOKYO-BAY』~高い併用率~

「調査結果報告」シリーズでは、(株)福徳社の独自リサーチ『商業施設利用実態調査2015』レポートから、分析担当者が注目したデータをピックアップしてお届けします。

消費者は、買い物機会の全てを一つの施設で完結させているとは考えにくく、複数の施設を併用しています。また、話題性のある商業施設に一度は行ってみたいという消費者は多いでしょう。そこで、どの施設とどの施設がどの程度バッティングしているか、テナント企業としては気になるところではないでしょうか。

そこで、『商業施設利用実態調査』(2015年6月中旬実施)では、1都3県の消費者に対し、開業時に話題性が高かったと(株)福徳社が判断した22の商業施設(キラリナ京王吉祥寺イケア立川イオンモール幕張新都心マークイズみなとみらい酒々井プレミアムアウトレットモールKITTE三井アウトレットパーク木更津ダイバーシティ東京渋谷ヒカリエ東京ソラマチ東京スカイツリータウンビックロららぽーと富士見プラチナ ドン・キホーテ白金台店二子玉川ライズ・ショッピングセンター・テラスマーケットLOG ROAD DAIKANYAMA(ログロード代官山)MORI PARK Outdoor Village(モリパーク アウトドアヴィレッジ)原宿ALTA(原宿アルタ)大宮ラクーンイオンモール木更津イオンモール多摩平の森グランツリー武蔵小杉ららテラス武蔵小杉)について、「利用したことがあるか」(利用経験)を尋ねました。そして、各商業施設の利用経験者が、他の商業施設の利用経験もあるかどうかをクロス集計し、商業施設間の併用率を求めました。そこでは、各施設の商圏を把握するため、利用経験者数と被験者の都道府県レベルの住所データのクロス集計を行いました。

同時に、上記22商業施設以外の商業施設で、「その他よく利用する商業施設」を自由回答で尋ねました。フリーアンサーですから、商業施設名の助成はしていません。それでも、多くの消費者が名前を挙げた商業施設はどこだと思われますか?

集計結果のトップは、『ららぽーとTOKYO-BAY』(千葉県船橋市)でした。

『ららぽーとTOKYO-BAY』は、三井不動産が1981年に開業した、日本の大型ショッピングセンターの先駆者であり、歴史ある商業施設でありながら、進化をし続け、消費者の根強い支持を得ている様子が窺えます。「定着した商業施設」の横綱のような存在といえるでしょう。

2位以下にも、イオンレイクタウン、ラゾーナ川崎プラザといった人気大型ショッピングセンターがずらりと並んでいます。

新しい商業施設にとっては、手強いライバルでもありそうです。『イオンモール幕張新都心』利用経験者の26.5%が、自由回答で『ららぽーとTOKYO-BAY』をよく利用すると答えています。その他、『酒々井プレミアムアウトレットモール』『三井アウトレットパーク木更津』利用経験者なども、『ららぽーとTOKYO-BAY』との併用率が高そうです。