開業7年後のイオン越谷レイクタウンの『テナント生存率』は?(5)

前回の続きです。昨今、大型商業施設は、テナントの入れ替えやリニューアル等の際に、“テナント数を増加させる”ことにより顧客の選択肢を増やすことで、商業施設の魅力を維持しようとする姿勢が伺えます。このことは何を意味しているのでしょう?

同じ広さのスペースに入るテナント数が増加することは、つまるところ、1テナントあたりの面積が小さくなることを意味します。

最近、ある商業施設を歩いていたとき、その一部の区画で、自分が“縁日の屋台街”にいるように感じたことがありました。幅の狭めの通りの両サイドに間口の狭いテナントが横に並んでいて、その間を大勢が行き来していました。また、『サイゼリヤ』、『長崎ちゃんぽんリンガーハット』など、郊外型の外食チェーンが、ショッピングセンター向けのコンパクトサイズの店舗を出店するケースも増えました。

テナント企業の増加は、商業施設にとっては保証金や販促協力金などの入金先が増えるメリットがあります。しかし、テナント側にとっては、施設全体の顧客数が大きく伸びない中でテナント数が増える場合、テナント間の競争は自ずと激しくなり、売場面積の縮小も手伝って、売上機会が低下することは容易に予想がつきます。

もしそうであれば、こうした流れは長く続かないように思えます。では、商業施設の今後の方向性はどう考えたらよいのでしょうか?

かつて、数年間にわたり、ある大型商業施設を運営する会社のご担当者様数名にアドバイスさせていただいたことがありました。商業施設を運営する会社に長くいると、“ショッピングセンターは形のある物としての商品を販売する場所”という固定観念にとらわれてしまい、どうしても物販店をテナントとして誘致するという発想になるので、ご担当者の皆様の発想を転換するためのお手伝いをさせていただいていました。そこでお話した内容で、多くの商業施設にも共通すると思われる事柄について、次回からお話したいと思います。続きは次回のブログで。

最新ブログ記事やお知らせをTwitterで日々配信中。Follow me!