新規出店の際の売上を予測するためには、既存店の日販や月商ではなく“12ヶ月移動平均”を分析する必要がある
前回の続きです。まず、既存店売上データの整備と加工の演習から始めたいと思います。可能でしたら、皆さんの会社の店舗の、直近24か月分の月商データをエクセルファイルでご用意ください。ここでは、ダミーの月商データをご用意しましたので、このデータをもとに説明を進めます。まずは、下のリンクをクリックすると開くダウンロードページから、エクセルファイルをダウンロードしてください。
こちらをクリックしてダウンロード→ 12ヶ月移動平均演習用データ(Excelファイル)
エクセルファイルの「シート1」には、26店舗の20X1年1月から20X2年12月までの24ヶ月の月商データが示されています。
「シート2」では、20X1年1月から20X1年12月は空欄で、20X2年1月から20X2年12月まで数字が表示されています。これは、月商データの直近12ヶ月の移動平均を示しています。移動平均とは、直近12ヶ月の平均月商を月ごとに計算したものです。20X1年1月から20X1年12月は、直近12ヶ月分のデータが全て表示されているわけではないため、移動平均が空欄になっています。
【グラフ1】は、A店の20X2年1月から20X2年12月までの月商の推移を示しています。月によって、上がったり下がったり、細かく変動していることが窺えます。
【グラフ2】は同店・同時期の月商の直近12か月移動平均の推移が示されています。グラフ1と比べてだいぶ印象が異なり、20X2年5月から下降傾向にあることが読み取れます。
新規出店の際の売上を予測するためには、既存店の日販や月商ではなく“12ヶ月移動平均”を分析する必要があります。
まだ確認されたことがない方は、ぜひご自身の会社の店舗データでも確認してみてください。ダウンロードしていただいたファイルのシート2には関数が組み込まれていますので、シート1にご自身の会社の店舗月商を入力していただければ、自動的に移動平均が計算されます。よろしかったらご利用ください。
でも、なぜ12ヶ月移動平均を把握する必要があるのでしょう?続きは明日のブログで。