個人的なことで恐縮ですが、8月8日より仕事兼休暇で上海に滞在しています。「南京西路」という、東京でいうと新橋・有楽町にあたるエリアで、今話題の“民泊”をしており、半分自炊もしながら日常に近い生活をしております。

土地勘をつけるために上海の主要な通りを全て踏破することを目標に、時間があれば街を歩き市場調査をしています。言うまでもなく上海は巨大な市場で多店舗展開する外資系企業(ここでは日本企業も外資系企業です)も多く、それに対抗する地元勢力も乱立しています。こちらで集めた地に足のついた情報をこれから少しずつ共有させていただきますので、よろしかったらお付き合いください。

さて、川の河口を中国語で“浦(プー)”といいます。上海は長江(揚子江)につながる黄浦江の“浦”の西側と東側に分かれます。

日本により近く、よく写真や映像で目にする上海タワー等の高層ビルが林立・密集する地域は浦の東側で“浦東(プドン)”と呼ばれる地域です。その写真や映像は、船からのものを除けば浦の西側の“浦西(プーシー)”から撮影されたもので、観光名所として有名な外灘(ワイタン)は浦西の最も東にあります。

浦東は新しく開発された地域で、東京でいうとお台場のような意味合いの場所です。一方の浦西はもともと栄えていた地域で、多店舗展開を考えるにおいても重要なエリアがひしめいているのですが、外灘と南京路の一部を除いては、市場としての体系立った情報が少ないように思います。私自身も旅行や出張で上海へは普通の人よりは相当多く来ていますが、十分な土地勘があるかというと、まだありませんし、刻々と変わる状況に応じて知識を更新する必要もあります。今年は仕事のついでもあるので、ビザなしでギリギリの2週間滞在し、上海の浦西を踏破してみようと思います。

私が滞在しているのは南京路の西の端の南京西路駅から徒歩3分のところです。日本でいうと有楽町・銀座一丁目付近に相当する、オフィスビルや商業施設、高層住宅、公園等が集まる非常に賑やかなエリアです。

その一角に“西山小区”というところがあります。ここは昔ながらの景観が保存されている地域で、壁で仕切られた区画の中をレンガ造りの一軒家が数十件ならんでおり、そこの1件を2週間レンタルし初めての“民泊”体験をしています。

上海で民泊上海で民泊

ちなみに“南京路”は南京東路と南京西路とからなり、よく観光ガイド等で紹介されるのは南京東路です。南京西路から南京東路へは地下鉄2号線で2駅あり、日本では情報が少ないエリアであると思われますので、ここでご紹介したいと思います。

このエリアの新しい目玉は、高級ブランドが集積する『兴业太古汇』(英語名:HKRI Taikoo Hui)です。南京西路の人の流れを変えるのではないかと言われるほど大型の、都市型大型ショッピングセンターです。有楽町の「東京国際フォーラム」がショッピングセンターになったようなイメージです。

今年の10月に全館が開業する予定なのですが、その前にテナントによっては既に開店しており、8月時点では商業施設自体が開業しているのかいないのか分からない中途半端な印象を受ける状態です。あちこちに“即将開業”(まもなく開業)の表示が見られます。日本の“グランドオープン”の感覚からするとなんだか変な感じを受けますが、こちらではそういうものなのだそうです。

ちなみに、先に開業しているテナントは、10月までは賃料が発生しないそうです。

続きは明日のコラムで。

兴业太古汇外観

『兴业太古汇』外観。こちら側はまだ開いていない。

『兴业太古汇』外観。こちら側は一部テナントが開業中。

『兴业太古汇』外観。こちら側は一部テナントが既に営業中。

兴业太古汇

『兴业太古汇』一部テナントが開業中。

『ディズニーストア』上海一号店は来たる9月1日グランドオープン。

『兴业太古汇』一部テナントが開業中。

『兴业太古汇』一部テナントが開業中。