先日、東京・日本橋に用事があり『コーヒービーン&ティーリーフ』の日本一号店に立ち寄りました。

コーヒービーン&ティーリーフ・ジャパンのホームページによると、コーヒービーン&ティーリーフは米国カリフォルニア州ロサンゼルスに本拠を置く米国最古のスペシャルティコーヒーチェーンで、その日本一号店が2015年5月26日(火)に東京・日本橋に一号店をオープンしたそうです。

その後、つい先日、イオンモールむさし村山で開店の案内を見た以外に、周囲に店舗が増えているという感触が無いので、どうしたものかと思い調べてみました。

コーヒービーン&ティーリーフ日本橋一号店

写真は同社日本橋店のものです。

地下鉄日本橋駅直結の東京建物日本橋ビルの1Fで、日本橋交差点角地です。

コーヒービーン&ティーリーフ日本橋一号店

COREDO日本橋の対面で、“伝統と革新が融合した歴史のある街であり、江戸時代には日本の道がここから全国に広がったという由緒ある場所(出所:同社ホームページ)”の雰囲気と調和しており、よく考えて出店された様子がうかがえます。

“東京・日本橋を起点に日本全国へおいしいスペシャルティコーヒーを広めたいとの思いを込めて、このたびの1号店をオープンいたします。(出所:同社ホームページ)”という思いは、この一号店を拝見した限りでは十分に伝わってくるように思えました。

こうした一号店が発信した貴重なイメージを維持しつつ、国内展開をするには?

これがこうしたスペシャルティコーヒーチェーンのとって大きな課題となります。

こうしたブランドのイメージは店舗の立地で大方決まります。よってどのような立地を選んでいくかが注目されるところ、2号店以降6店舗が開店しています。日本での2号店以降の展開は以下の通りです。

<2号店> 2015年5月30日(土)イオンレイクタウンkaze
<3号店> 2015年7月10日(金)イオンモール岡崎
<4号店> 2015年7月17日(金)イオンモール各務原
<5号店> 2015年7月31日(金)イオンレイクタウンmori
<6号店> 2015年10月2日(金)イオンモール武蔵村山
<7号店・予定> 2015年12月4日(金)イオンモール常滑

 

“東京・日本橋を起点に日本全国へおいしいスペシャルティコーヒーを広めたいとの思いを込めて、このたびの1号店をオープンいたします。(出所:同社ホームページ)”という思いは、残念ながら、2号店以降の立地を確認した限りでは、「思い」で終わりそうです。

日本橋の店舗が醸し出すイメージや店舗の希少性はわずか半年で失われてしまい、日本橋のようなオフィスビルや路面店舗の出店機会を得ることは難しくなったと思われます。今後もイオンモールさんへの出店が続くことでしょう。

コーヒービーン&ティーリーフは、2015年3月時点で25か国に982店舗を展開しているグローバルなスペシャルティコーヒーショップで、今後も、最高級のコーヒー&ティーを提供するグローバルブランドを目指すそうです(出所:同社ホームページ)。しかし、単純に割っただけでも、一つの国で40店舗弱ということになります。それぞれの国でスターバックスのように展開し、市場に定着しようという野望と具体的な計画は持っていない企業のようです。

以上、「もったいない全国展開~コーヒービーン&ティーリーフ編~」でした。

ところで、コーヒービーン&ティーリーフは、ドリンクを買うと2杯目は150円で好きなドリンクが飲めるとのことでした。また、先日取り上げたコメダ珈琲店は朝コーヒーのみを注文した場合でも、希望するとモーニングでトースト(バターかジャムを選べる)とゆで卵が付きます。ご存知の方がいらっしゃいましたら申し訳ございません。