一概には答えられない難問だが、あえて今、正面から考えてみる

よくいただく質問に“商圏人口は何人必要か?”という類のものがあります。

言えることは“少ないよりは多いほうが良い”というぐらいで、一概に答えられない質問の一つなのですが、小商圏への対応を進める企業様も増えている今こそ、正面から再考するべきテーマだと思われます。

また、これは店舗開発だけで決められる(決めるべき)問題ではないとも思います。「商圏人口が何人必要か?」「何人だったら大丈夫か(売れるか)?」という質問を店舗開発以外の人から受けると、“その質問は店舗開発だけで決められるものではないのだが・・・”と言いたくなったものの、言っても仕方がないと聞き流していたことを思い出します。

必要な商圏人口は少ない方が店舗開発にとってはありがたいです。なぜなら、出店できる立地点の数はその方が増えます。

しかし、開店後の店舗の売上に責任を負う立場の人は、必要な商圏人口を多めに考えます。

両者の溝を埋めるために必要な商圏人口をどう決めていくべきか?

市場が縮小すると考えられる中での出店、とりわけ小商圏への出店、を考えるうえでこれは非常に重要な問題だと思われます。

必要な商圏人口とは、店舗開発で決定する立地だけで決まるものではなく、店舗が提供するもの、営業力、さらには企業全体の力も含めて考えるべき“全社的な問題”です。

こうした総論的な考え方の続きは、YouTube「店舗開発という仕事チャンネル」にて解説させていただきます。ぜひご一聴ください。

「店の周りにどのぐらい人口がいればよいか?」という問いへの答えを導き出すために必要な事柄は何か?これは、業種・業態によっても異なり、一概には答えられない、また、店舗開発だけでは答えられない質問ですが、具体的な数字を使って求め方の例を解説します。

  • 00:00 “小商圏対応”などが重要性を増す今こそ、考え方を固めておくべき問題
  • 01:01 商圏に関するよくある質問「店の周りにどのくらい人口がいればよいか?」「商圏人口は何人ぐらい必要か?」→店舗開発だけで考えるべき問題か?
  • 02:10 商圏人口は何人必要か?の考え方~予測売上達成に必要な客数をコンスタントに集客するには?
  • 03:40 “必要な商圏人口”の求め方と“獲得率”
  • 04:15 必要な“新規顧客数”の求め方と“定着率”
  • 04:43 常連客の“来店頻度”は?
  • 06:04 具体的な数字を使った実践:B)常連客数は何人必要か?の求め方
  • 08:28 C)新規顧客数は何人必要か?の求め方
  • 09:31 D)500人集客のために、商圏人口は何人必要か?の求め方
  • 12:25 まとめ