『トライアルGO』の東京都内への出店が業界で大きな話題となり、小型スーパーの出店競争が”激化”しています。

 出店する各社は、どのエリアに優先して出店すべきか?出店余地が多いのはどのエリアか?といったことが話題となることが考えられます。

 それを受け手、出店が先行している『まいばすけっと』の東京23区での出店状況を確認し、相対的に店舗数が少ない、あるいは、多い区を抽出してみます。キーワードは『10万人あたりの店舗数』です。

 2025年11月中旬に同社のウェブサイトで確認したところ、まいばすけっとは東京23区に合計841店舗あります。店舗周辺の住民が主に利用する業態であることから、区の人口と店舗数の関係の散布図を以下に示します。

 人口と店舗数の関係を示すシンプルな残布図ですが、ここから多くの仮説を得ることができます。

 総じて、人口が多くなるについれて店舗数が増える傾向にあることが分かります。相関係数は0.715と、両者の関連性は高いといえます。

 しかし、より詳しく見ると、人口が多い区では店舗数が多い区と少ない区があることが分かります。

 散布図の右下にある『足立区』、『練馬区』、『杉並区』が該当します。こうした区は、出店余地が大きい区であり、競合企業が重点的に出店を進めてくる可能性があります。トライアルGOが出店した『杉並区』には、人口がほぼ同程度の板橋区が店舗62店舗であるのに対して約半分の33店舗しかありません。

 人口と店舗数の関係を見るだけでも、出店余地が大きそうな区を把握することはできますが、あと何店舗出せるのか?という問いかけに答えるには不十分です。そこで調べるべき数字は『(人口)10万人あたり店舗数』です。区の店舗数に100,000を掛けた値を人口で割ることで求まります。

 以下の表は、区ごとの人口 と『(人口)10万人あたり店舗数』 を示しています。


 23区全体では『8.5店舗』であり、この値を基準と考えます。8.5を下回る区は出店余地が大きく、人口も多い区は出店の優先順位が高い区と考えます。

 優先順位が高いのは『足立区」、『練馬区』、『杉並区』、『世田谷区』、『葛飾区』、『江戸川区』、『港区』が高いことが分かります。

 10万人あたり店舗数を23区全体の『8.5』にすることを目標とすると、『杉並区』は現在の33店舗から何店舗にできるか?

 8.5✕人口/100,000=50.93 と求まり、出店余地はあと17店舗はあると計算できます。

 トライアルGO、まいばすけっとの出店競争の行方に注目してみましょう。 以上