オープン後1カ月弱経過した『ドミニクアンセルベーカリー』再訪記

オープン前日にアップした記事の続きです。

昨日、表参道に行く用事があったので、『ドミニクアンセルベーカリー』にどのくらい行列しているか、のぞいてみました。

快晴・猛暑日の平日11時過ぎでしたが、店の外に3人溢れて並んでいる程度。

オープン初日はすごい行列で、クロナッツ購入はあきらめ、2階を見て帰ってきてしまったので、この人数なら並んで待って、今日こそはクロナッツとやらを食せそうだと並びました。

店内は1階席は満席で、スマホで写真撮りながら食べている客が大半。2階席は動いている気配なし。そんなことを観察しながら待つこと約20分、レジまであと3人というところで何が起きたと思いますか?

なんとクロナッツの“品切れ”です。平日の昼前の出来事です。

えっ、この店でどんどん作ってるんじゃないの?と思いましたが、店舗では開店初日のように活発に製造している様子が窺えず、もちろん、その日はドミニクさんご本人もいらっしゃいません(初日はいらして、忙しそうに動いていらっしゃいました)。

店員さんが盛んに、名前を忘れましたが別の商品を「ニューヨークで人気です」とか言いながら試食をさせながら勧めていましたが、そんなものを買いに来たんじゃない、と思うのは自分だけではないと思います。

前の2人は2階の涼しい個室を利用させてもらうことで妥協したようでしたが、私はタダでは帰れないと思い、レジの店員にややきつい口調で、「クロナッツは一日何個作ってるんですか?」と尋ねました。

「日によって違います。イーストの出来具合によって云々」と言われ、「じゃあ、今日は何個クロナッツを作ったんですか?」と尋ねると・・・

さて、皆さんはいくつだったと思いますか?

  1. 500個
  2. 1000個
  3. 2000個
  4. 3000個

正解はなんと、1番です。

たったの500個?そりゃ昼前に品切れになるわ、と呆れて、何も買わずに帰りました。

イーストがデリケートなもので、温度や湿度によって出来が変わることは理解できるのですが、であれば、一日何個限定です、といった具合にお客さんにあらかじめ伝えるべきではないでしょうか。

私は東京都内から来たので、呆れました、で済みますが、はるか遠方からのお客さんだったらそうもいかないでしょう。

売り切れが近づいてから一人2個までと制限をするのは、お客さんを平等に扱っていないことを意味します。であれば最初から一人2個までにするべきです。

私が店を出るとき、私が並び始めたのと同じくらいの“短い”行列ができていました。彼らはわざわざ来たのに今日はお目当てのものが絶対に買えないのを分かって並んでいるのですか?だとしたらお人良しが多いですね。こうしたお人良しの方々が、“機会損失の塊”ブランドをのさばらせているんだなと思いつつ、かき氷屋の“長い”行列(猛暑日も手伝っていました)を横目に見ながら次の目的地へ向かった次第です。

「You come to a game like this, you bring your“クロナッツ”」(映画『スティング』参照)

出店戦略云々以前のケースもある、というお話でした。